2024年8月9日(金)に全国ロードショーを迎えた『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』。本作において大人のキャラクターを演じた内田真礼さん(伊地知星歌役)・千本木彩花(廣井きくり役)・小岩井ことりさん(PA/ジミヘン役)による
“オトナ舞台挨拶
”が、2024年9月1日(日)に新宿バルト9で実施された。
オトナメンバーでの舞台挨拶について心境を聞かれると、内田さんは「感慨深いですね。アニメの放送から2年経って、アフレコをしていた時には想像もしていなかった世界線にいるのですごく不思議な気持ちです」と語り、小岩井さんは「PAさん役なので
“小岩井さんPAさんもできるんですね
”と言われることが増えて、音響さんによかったら触ってみますか?と聞かれたり、業界内でも反響が大きいです」と本作の反響について語りながらも「PAはできないです!」と笑いを誘った。千本木さんは「国内でもいろんな方からお酒飲まれるんですか?と聞かれたり、海外の方にも幸せスパイラルの画像を見せてもらったり、国内外問わず反響をいただいていて嬉しいです」と笑顔を見せた。ちなみに飲酒については「飲めないので、ノンアルコールを飲みながらリハーサルをやっていた」と告白。
アフレコ時の印象で残っているエピソードについて尋ねられ、小岩井さんは「当時は別々で撮ることが多かったんですけど、台本見た時にぼっちちゃんの奇行が印象的で、一体どうなるのか完成が楽しみでした」、千本木さんは「青山さんと一緒に撮っていたんですけど、音響監督さんにもっとやっていい!もっとおかしく!と言われてそのハードルを超えていくために必死にやっていた思い出があります」、内田さんは「あんまり優しくしないでとディレクションを頂いたので、見守っているという気持ちを表現として出さないという部分が難しかった」と、当時を振り返りながら感慨深そうな様子を見せた。
それぞれのキャラクターの魅力については、千本木さんは「ちゃらんぽらんな感じなんですけど、自分の弱さをちょっと見せるという部分をうまく出せればいいと思っていました。そういうところを見ると嫌いになれないし、人間の弱さが人間らしくて共感ができるのですごく好きなキャタクターです」、内田さんは「彼女の思っていることを外に表さずに見守っているという部分や、みんなの柱になってくれているという部分は自分自身演じていても感じていました。かっこいい女性をあまりやったことがなかったので任せていただいたことが嬉しかったですし、演じていて楽しかったです」とコメント。また内田さんは「結束バンドLIVE-恒星-」を鑑賞したそうで、「育美ちゃん(長谷川育美)が歌っているのを見てボロボロ泣いてしまいました…。お姉ちゃんのような気持ちで見守っていました」と当時のエピソードを明かした。小岩井さんは「リアルな音響さんを描いているなと感じていて、本当は優しくてみんなを支えてくれる裏方さんの姿がぎゅっと詰まったキャラクターで、すごく魅力的だなと感じました」と魅力を語り、さらにジミヘンについては「犬役をやったことがなかったので、子犬の動画をたくさん見たんですけど、音響監督さんに言われてヤンチャなジミヘンを演じました!」と話し笑いを誘った。
SICK HACKが歌唱する「ワタシダケユウレイ」のレコーディング秘話を聞かれると、千本木さんは「サイケデリック音楽に触れたことがなかったので、音響さんには、酔っている感じでいいです!声掠れていいので!と言われて、これが正解なのか?と思いながら収録しました」と明かし、内田さんは「通常はそういったディレクションは受けないので、キャラクターになりきるのは特殊技能だな…」と反応。
さらに好きなシーンについて小岩井さんは「コミカルなシーンがたくさんあって、かっこいいライブシーンとのギャップがお気に入りです」、千本木さんは「背景が素敵だなと思っていて、実写とアニメの境目がすごく上手に表現されていて、その背景が綺麗に描かれているのが魅力です」、内田さんは「打ち上げのシーンの収録がたのしくて、みんなで撮るとチーム感が出てすごく楽しかった記憶があります」と懐かしんだ。
エンディングではそれぞれより挨拶。内田さんは「初めて星歌役としてお話しできて楽しかったですし、応援してくださる皆さんの熱気がこの会場に充満していて、私もそのパワーを浴びることができて、今日はとても嬉しかったです。またこうやってお会いできる日を楽しみにしています!」、千本木さんは「私もこうやって皆さんの熱気をリアルに感じられて嬉しいです。2年以上経っているシリーズなのに皆さんの熱量、スタッフ皆さんの愛情とか、本当に沢山のものが詰まっている作品だなと思います。私も引き続き、頑張って酒豪になれるように
“おにころ
”を飲んでいきたいと思いますので(笑)応援よろしくお願いします!」、小岩井さんは「『ぼっち・ざ・ろっく!』という素敵な作品に出会えたことは幸運だと思っていて、こうして皆さんとお会いできて、作品が愛されていることを直に感じることが出来て、素敵な時間を過ごさせていただきました。これからも作品と共に歩んでいけるように、私もPAできるように頑張ろうかな(笑)これからもよろしくお願いします!」とメッセージを送り、最後は会場の全員で「Thank you!」と結束バンド恒例の挨拶をして、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。
🎦 作品情報
🔘『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!』
▶劇場公開
前編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』2024年6月7日(金)ロードショー
後編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』2024年8月9日(金)ロードショー
▶あらすじ
「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりは、ギターを愛する孤独な少女。家で一人寂しく弾くだけの毎日だったが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することに。人前での演奏に不慣れな後藤は、立派なバンドマンになれるのか──
▶スタッフ
原作:はまじあき(芳文社「まんがタイムきららMAX」連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成・脚本:吉田恵里香
キャラクターデザイン・総作画監督:けろりら
副監督:山本ゆうすけ
ライブディレクター:川上雄介
ライブアニメーター:伊藤優希
プロップデザイン:永木歩実
2Dワークス:梅木葵
色彩設計:横田明日香
美術監督:守安靖尚
美術設定:taracod
撮影監督:金森つばさ
CGディレクター:宮地克明
ライブCGディレクター:内田博明
編集:平木大輔
音楽:菊谷知樹
音響監督:藤田亜紀子
音響効果:八十正太
制作:CloverWorks
▶キャスト
後藤ひとり:青山吉能
伊地知虹夏:鈴代紗弓
山田リョウ:水野朔
喜多郁代:長谷川育美
©はまじあき/芳文社・アニプレックス