2023年9月〜2024年3月に放送されたTVアニメ『葬送のフリーレン』。本作の放送1周年記念特別上映会が2024年9月28日(土)にTOHOシネマズ日比谷で開催され、種ア敦美さん(フリーレン役)・市ノ瀬加那さん(フェルン役)・小林千晃さん(シュタルク役)・岡本信彦さん(ヒンメル役)・東地宏樹さん(ハイター役)・上田燿司さん(アイゼン役)が登壇した。
TVアニメ放送開始の日から早1年を迎え、種アさんは「すでに泣きそうになっています。やっぱり半世紀<エーラ>流星のシーンはさすがに泣いてしまうって!」と気持ちを昂らせ、「1年経った今日、みなさまと一緒にお祝いできることが嬉しいです」と感謝の気持ちを述べた岡本さんは「アニメ放送スタート時、とてもドキドキしていたことを覚えています。気づいてみればフリーレンのこと、作品のことも大好きになっていました」とコメント。市ノ瀬さんは「こうしてたくさんの方々に愛される作品にフェルンとして出演することができて、すごく嬉しいです」と想いを語り、小林さん・東地さん・上田さんも放送1年記念を迎えさらに愛される本作に対し想いと感謝も気持ちを述べた。
続いてはファンから寄せられたアンケートに答えるコーナー「勇者&新パーティーの記憶」。キャスト陣が演じる6人のキャラクターそれぞれの一番記憶に残っているセリフの1位が発表された。ヒンメルは第7話の自分の銅像を建ててもらう理由をフリーレンに話した際の「おとぎ話じゃない。僕達は確かに実在したんだ」というセリフ。これに対し岡本さんは「ヒンメル自体が名言製造機で好きな名言はたくさんあるんですけど、このセリフが選ばれるのはびっくりしました」とリアクション。ハイターはフリーレンに孤児のフェルンを育てている理由を聞かれた際の「勇者ヒンメルならそうしました。」(第2話)。東地さんは「いろんなところで使えるじゃないですか。夜遅いけどお腹すいたから食べちゃおうかな…『ヒンメルならそうしました』とか」とユーモアを交えながらコメント。アイゼンのセリフは「頑張った者は皆 戦士だ」(第12話)。上田さんは「この回自体がものすごくいい回で、(弟子の)シュタルクが村を逃げ出す場面、あの後ろ姿の作画の力や心情を表す非常にいいお芝居にすごく感動しました」と語り、それを受けて小林さんも「シュタルク役としてこのセリフが1位に選ばれたことが非常に嬉しいです」と続けた。続いて新パーティー3人のセリフに移ると、フリーレンの名セリフ「アウラ、お前の目の前にいるのは千年以上生きた魔法使いだ」(第10話)に対し種アさんは、「フリーレンの魅力の一つが、お母さんに面倒みてもらうようなだらしなさと、このセリフのようなかっこよさなので、これはそうでしょう!」と納得の様子。フェルンのセリフ「私を知ろうとしてくれたことがたまらなくうれしいのです」(第3話)に対して市ノ瀬さんは、「私も納得の名セリフです!フリーレンなりにフェルンのために誕生日プレゼントを一生懸命選んでくれたっていう過程がすごくたまらなく愛しい」と想いを述べた。シュタルクのセリフは満足との戦闘シーンから「俺はまだ立っている」(第9話)。小林さんは「シュタルクは自信がないので逃げ出そうとしたりすることが多いんですけど、師匠アイゼンの意志の強さを受け継いだようなシーンでもあり、自分を信じてくれた仲間のために踏ん張る姿がかっこいい」と語った。
ここでTVシリーズ第2期制作決定を発表。客席からは大きな拍手と歓喜の声が上がり、ティザービジュアルと原作作画担当・アベツカサ氏からお祝いイラスト、原作・山田鐘人氏とアベツカサ氏のコメントが公開された。種アさんは「フリーレンのセリフ
“また会った時に恥ずかしいからね
”の
“また
”がやってきてとても嬉しいです」と声を弾ませ、思わず飛び跳ねる姿も。岡本さんは「とっても嬉しいですし、種アさんの喜ぶ姿でさらに嬉しくなりました。早くスケジュールの調整来ないかな?と本当に待ってました。」、市ノ瀬さんは「やっと言えた!という気持ちと、またフェルンとしてフリーレン、シュタルクと冒険を続けられて嬉しいです」、小林さんは「僕も原作から好きで、いちファンとしてこの先描かれている物語がとても楽しみです」、東地さんは「やるだろうとは期待はしていましたけど、本当に楽しみです!」、上田さんは「これだけの反響をいただいた上での2期なので、武者震いがするというのはまさにこのことだと思いました。ぜひご期待ください!」と、それぞれの言葉で第2期に対する期待を煽った。
エンディングでは種アさんより、イベント当日の朝に綴ったという来場者とファンへの手紙が披露。「今日朝起きて改めて1話から4話を見返し、1話冒頭のフランメの手記の言葉を目にした瞬間から涙が溢れて止まりませんでした。1年前から何倍もの量になって、想像以上に自分の中でフリーレンという作品が満ちていたことに驚き、それをとても嬉しく思いました。2期も変わらずみんなで丁寧に作品を届けていきます。またフリーレンたちに会えるのを楽しみにしていただけるとうれしいです」と読み上げ、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会