2023年4月より第1期、2024年1月より第2期が放送されたTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』。本作ファン感謝企画「『僕の心のヤバイやつ』振り返り上映会〜僕らはふたたび集まった」が本日2024年9月29日(日)に新宿バルト9で開催された。第2期オープニングテーマ「僕は...」が流れる中、市川と山田のぬいぐるみを持った堀江瞬さん(市川京太郎役)と羊宮妃那さん(山田杏奈役)が登壇した。
最終回を迎えた際の心境について、堀江さんは「台本をもらった段階から万感の思いで
“終わってほしくないな
”と本当に素直に思える作品でした。本当に温かい人たちに囲まれていた座組だったので思いもひとしおですし、市川京太郎と共に僕自身も成長できたように思います。作品が一区切りを迎えるのは寂しかったなぁと」、羊宮さんは「(第2期では)いっぱいぶつかって向き合ってきた杏奈ちゃんだからこそ、市川くんがそこに向き合い続けて優しさを届けてくれたからこそ、杏奈ちゃんはそこに新しい感情が芽生えたんじゃないかなと思っています。私はそれがすごく幸せで」とコメント
第24話・第25話のアフレコに関するエピソードも。堀江さんは「この2話に限らずですけど」と前置きした上で、「羊宮ちゃんがひとりの役者として成長していく様を見られたというか。山田杏奈という役とシンクロしていく様子を目の当たりにして、本当に素晴らしかった」と絶賛。「なんておそろしい子なんだ」とユーモアを交えて褒めたたえた。
そんな言葉に羊宮さんは「すごくうれしいです」と恐縮しつつも、最終話の千本鳥居を歩いている場面で最初は涙をこぼしつつ演じていたと告白。「ディレクションを通して
“ここは抑えましょう
”など、杏奈ちゃんの心情を一つひとつすり合わせていき、どこを自分として残して、どこを杏奈ちゃんとして残すか」そのバランスを学ばせてもらったと語り、「杏奈ちゃんとしてその場にいることを意識しながら現場にいました」と振り返った。
印象に残っているシーンについては「ありまくりで、むずっ!」と声を上げつつ、原さん・神崎くんを交えたダブルデートをピックアップした堀江さん。それに加えて役者の目線では第2期第1話の収録が特に印象的だったとし、「半年ぶりくらいに『僕ヤバ』でマイクの前に立って。山田と掛け合った瞬間、この半年の成長を感じて、あまり
“うまい
”という言葉は使いたくないんですけど、う、うまっ!という言葉が出ました」と話した。
羊宮さんは「いっぱいあるんですけども、鳥肌が立ったのは市川くんと足立くんが騎馬戦で声を張って好きを語り合うシーン」。それを受けて「もし『僕ヤバメンバー』が同じクラスにいたら?」という妄想トークが繰り広げられ、堀江さんと羊宮さんはそれぞれの中学時代から正反対ともいえるエピソードを披露するなどして盛り上がった。
ここで劇場版制作を発表。客席からは割れんばかりの歓声と拍手が沸き起こり、感動のあまりすすり泣く声も。このサプライズはキャストの2人も知らされていなかったため、堀江さんと羊宮さんは顔を見合わせて目を丸くし「び、びっくり!知ってた?」「えっえっ?」と狼狽。劇場版制作を記念した原作・桜井のりお氏からのイラストも公開され、「とにかく嬉しいです!」と声を絞り出した。
羊宮さんは「まさかこのような発表で幕を閉じるイベントになるとは思いもよらず。我々も『僕ヤバ』が本当に大好きで、愛しています。また『僕ヤバ』の世界に戻ってこられることが本当に幸せです。原作はもちろん続いていますが、動く杏奈ちゃんたちに会いにいけるのが今から楽しみです!」と涙ぐみ、堀江さんは「本当にまさかまさかのうれしい発表がありました。本当にただただ、また彼らに会えることの喜びがすごく大きいです。また気合いを入れて、(劇場版の)アフレコに臨みたいと思います」と意気込みが語られ、イベントは幕を閉じた。
©桜井のりお(秋田書店)2018 ©桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会