2024年7月〜9月に放送されたTVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』。本作のスペシャルイベント「『負けヒロインが多すぎる!』ツワブキ高校文芸部課外活動」が2025年4月6日(日)にFOSTERホール(昭島市民会館)で開催された。出演は梅田修一朗さん(温水和彦役)・遠野ひかるさん・若山詩音さん(焼塩檸檬役)・寺澤百花さん(小鞠知花役)・田中美海さん(温水佳樹役)。
開演の時間を迎えるとチャイムが鳴り響き、文芸部の部室をイメージしたステージに梅田修一朗さん・若山詩音さん・寺澤百花さんが登場。八奈見杏菜に臨時部会として呼び出されたらしく、神妙な顔つきで話し込んでいる。そこにテンション高く遠野ひかるさんが登場。文芸部の顧問・小抜小夜先生から東京都昭島市へ取材に行くようにと言われ、新幹線のチケットも受け取ってきたとのこと。さらに「昭島市のポストに手紙を投函」するという大事なミッションを託され、その手紙には「北村翔太郎様」と宛名が。
アバンに当たる朗読劇とオープニングムービーが終わると、東京に行くための服を選んでいる八奈見と焼塩の女子トークが展開。八奈見の親戚が大宮にいるという原作ネタや、焼塩が大学見学で東京へ行ったときにスカウトを受けまくったエピソード、アニメで反響の大きかった「浮気だよ!」の台詞など、ファンには嬉しい要素が盛りだくさんのシナリオ。
ここで田中美海さんも登場。温水兄妹と小鞠の3人で、東京旅行のために服のコーディネートを考えている。そして佳樹も一緒に新幹線に乗り込み、文芸部と行動を共にすることに。辿り着いた昭島のショッピングモールではお昼まで自由行動。佳樹が小抜先生と何やらヒソヒソと電話をしていて、裏でつながっていることが明らかに。そして昭島市民会館の広場にある時計で記念撮影をしようとしていたところ、ぼっちぼろまるともっさ(ネクライトーキー)が突然現れ、これには客席からもどよめきが。そしてゲリラライブを敢行。オープニングテーマ「つよがるガール feat.もっさ(ネクライトーキー)」を熱唱し、観客もグッズのマラカスライトを振って盛り上がった。
その後、小抜先生から課せられたミッションである手紙の投函を無事に終えた5人。たまたま郵便局の上にあるカラオケボックスに行きたくなった八奈見と焼塩と佳樹に、半ば押し切られる形で全員でカラオケをすることに。「『負けヒロインが多すぎる!』マケイン応援!カバーソングコレクション」に収録された全8曲を披露。寺澤さんはイベント初歌唱だったそうだが、「明日へ」と「feel my soul」を堂々とパフォーマンス。若山さんは観客を煽り、遠野さんは振りつきで歌ったりと、観客を楽しませた。
そして梅田さんと田中さんはデュエットで「プレパレード」を。最後は遠野さん・若山さん・寺澤さんで「最上級にかわいいの!」を全力歌唱。最後は温水がこの東京旅行での減点ポイントを4人に詰められ、「そういうとこだよ」と言われて物語は幕を下ろした。
本編を終えたとことで改めてキャスト陣とぼっちぼろまるともっさ(ネクライトーキー)が登壇。朗読劇はアフレコと違ってキャスト同士で目を合わせて言葉を交わしあえたことが嬉しかった、ライブでの観客の熱気がすごかったと、イベントの感想で盛り上がった。
ここでPVが上映され、「負けヒロインたちの青春ストーリーは……終わらない!!」という言葉のあとに「2期制作決定!!」の文字が踊る。このサプライズに涙を流して喜ぶ遠野さんと若山さん。感極まっていた梅田さんも「皆さん、第2期決定でーす!」と声を振り絞って、ファンと喜びを分かち合っていた。
放心状態で言葉が出てこないキャスト陣だったが、少し落ち着いてからひと言ずつファンへコメントが送られた。遠野さんからは「皆さん、第2期が放送されるまで、絶対に浮気しないでください!」という八奈見杏菜役らしい言葉が飛び出し、最後は梅田さんが涙をこらえながら「(これで終わってしまうのが)寂しいと思っていたんですけど、第2期が決定して、まだ皆さんと盛り上がれると思うと、まだまだ頑張れるなと思いました。これからも一緒にマケインたちと温水和彦の行く末を見守りながら、ワイワイできたらいいなと思います」と伝え、感動の空気に包まれながらイベントは幕を閉じた。
©雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会