2025年10月3日(金)よりTBS・MBS・BS-TBS
“アニメイズム
”枠ほかにて放送開始となるTVアニメ『SANDA』。本作第1話「全てが眩しい これが老いか」の、あらすじ・先行場面カットが公開された。また、村瀬歩さん(三田一重役)と東地宏樹さん(サンタクロース役)によるオフィシャル対談も到着している。
📜 第1話「全てが眩しい これが老いか」
クリスマスのない12月25日。中学生の三田一重は同級生の冬村四織に命を狙われていた。襲われる理由が思い当たらない三田は、冬村が自分に好意を寄せていて、思春期の不器用な行動によって暴挙に出たのだと思い込む。放課後、冬村と二人きりになった三田は、告白されるのを待っていたが、彼女の口から出たのは……。
村瀬歩(三田一重役)・東地宏樹(サンタクロース役)インタビュー
──原作コミックや本作の台本を読んで感じた物語の印象、また魅力を感じた点を教えてください。
東地 まず第1話から驚きの展開で始まっていて、これまで見たことがない種類の作品だという印象を受けました。絵柄も世界観も独特なのに、それがとても魅力的で。原作を読み進めていくうちに、三田の正体やサンタクロースの秘めた能力などがどんどん明かされていくのですが、その明かされ方も実に惹きこまれる描かれ方をしていて、すごくかっこいい作品だというイメージを持ちましたね。
村瀬 確かに、始まりから「どういうこと!?」と気になる展開でしたよね。気になるというと、三田やサンタクロース以外のキャラクターたちも。登場人物みんなが何かを抱えていて、具体的に何を隠しているのか、また三田の味方なのか? という部分においてはミスリードするように描かれていて、そこがとても面白いと思いました。
──演じる三田とサンタクロースというキャラクターの印象は?
東地 サンタクロースと言われると、柔和な表情を浮かべて白く長い髭を生やした太ったおじさんをイメージすると思うのですが、僕の演じるサンタクロースは筋肉ムキムキ。顔も険しく、子供にプレゼントを配る姿なんか想像できませんでした(笑)。最初の印象は、「ちょっと気味が悪いな」と思ったくらい。しかし「子供を喜ばせたい、守らなきゃいけない」というサンタクロースの心はしっかりと持っているキャラクターでした。さらに、三田と同一人物であることから、14歳の心も持ち合わせています。オーディションの時に「おじさんの演技なんですけど、14歳の心を持ちながら演じてください」と言われたことを色濃く覚えていて、受かったと連絡をもらった時は「難しい役になるな」と思いました。
村瀬 僕もオーディションで選んでいただいたのですが、三田とサンタクロースの心を持って演じなければいけないのには悩みました。例えば、第1話で冬村四織に対して「俺のこと好きなんじゃね?」と同世代らしい思いを持っていましたが、サンタクロースに変身してからは
“子供=守る存在
”として見るようになります。そんな風に、徐々に思想が変化しているのを表現しなければいけない一方、三田自身はその変化に少し恐怖を抱いているので、それをどう演じようか、かなり難しい部分ではありました。
──今回同一人物の役を演じることになりましたが、村瀬さんと東地さんはお互いの演技についてどう思っていらっしゃいますか?
東地 先ほど「三田とサンタクロースの心を持って演じなければいけないのに悩んだ」と言っていましたが、初めて共演した時から「年齢も性別も自由自在に変えられるすごい役者さんだ!」と思っていました。実際、14歳とおじさんの心を持った三田という役を巧みに演じていますしね。これまでいなかったタイプの、唯一無二の声優さんです。
村瀬 嬉しすぎて頭がクラクラしてきました(笑)。東地さんは、たった一言のセリフにもたくさんの情報量を詰め込める声優さんです。例えば「あぁ」というセリフでも、滝のように情報量が流れ込んでくるんですよ。今回のサンタクロースという役は、子供たちの願いを叶えるために奮闘する、ヒーローのようなキャラクター。しかし、逃れられない運命を背負った哀愁漂うキャラクターでもあります。その両極端な面を情報として芝居に詰め込んでくれる、素敵な役者さんだと思いました。大好きです!
──特殊能力を発揮するアクションシーンも見どころのひとつ。演じてみて、面白いと感じたポイントを教えてください。
村瀬 アクションシーンからは特にサイエンスSARUさんの本気が伝わりますよね。それが声優陣に対する「挑戦状」に感じました。「このクオリティの絵に、役者はどこまでやってくれんの?」みたいな(笑)。もちろんそれは僕の勝手な妄想なのですが、生半可な演技だと絵に負けてしまうと思ったのは本当です。アニメーションは総合芸術で、スタッフ・キャストみんなが頑張って作り上げるものなので、その素晴らしいクオリティに合わせたお芝居をしなければいけないと思わされました。
東地 第1話からすごいもんね。サンタクロースが炎に包まれるシーンがあるのですが、その描写がすごすぎて、絵に引っ張られる形で臨場感のある演技ができたと思います。
村瀬 あのシーンの東地さんの演技は凄まじかった! 描写に芝居が引っ張られた感覚は、僕も、他のみんなもあると思います。第2話以降もアクションシーンがたくさん登場するので、楽しみにしてほしいですね。
──放送を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
東地 出来上がっている映像を見せてもらいましたが、制作陣の気合いが伝わってきました。僕たち声優陣も心を込めて演じましたので、自信を持って「面白い作品ができました!」と言えます。ぜひ楽しみにしていてください。
村瀬 原作がもはや素晴らしい作品で、「こんな漫画見たことない!」「面白い!」と楽しみながら見ていたものが、我々の声がついて、絵に色がついて、シーンに動きがついて。僕も映像を見せてもらいましたが、魂が動くのを感じました。本当にすごいアニメーションが出来上がったと、心から言えます。絶対に後悔はさせませんので、まず第1話を見てみてください。きっと、次の展開が気になってしょうがなくなると思います。
📺 作品情報
🔘『SANDA』
🔶放送情報
MBS/TBS/CBC 2025年10月3日(金)より毎週金曜25:53〜
BS-TBS 2025年10月3日(金)より毎週金曜26:30〜
AT-X 2025年10月6日(月)より毎週月曜21:00〜(リピート放送:毎週水曜9:00〜/毎週金曜15:00〜)
アニマックス 2025年11月1日(土)より毎週土曜21:30〜(リピート放送:毎週日曜9:30〜)
Prime Video 2025年10月4日(土)より毎週土曜2:53〜世界独占配信
🔶スタッフ
原作:板垣巴留『SANDA』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)
監督:霜山朋久
シリーズ構成・脚本:うえのきみこ
音楽:田中知之(FPM)
キャラクターデザイン・総作画監督:石山正修
美術監督:桧垣仁希
色彩設計:合田沙織
撮影監督:伊藤ひかり
編集:廣瀬清志
音響監督:三好慶一郎
アニメーション制作:サイエンスSARU
オープニング・ーマ:yama「アダルトチックチルドレン」
エンディングテーマ:崎山蒼志「ダイアリー」
🔶キャスト
三田一重:村瀬歩
サンタクロース:東地宏樹
冬村四織:庄司宇芽香
小野一会:永瀬アンナ
甘矢一詩:新祐樹
風尾二胡:松岡美里
大渋一二三:関俊彦
柳生田三郎:平田広明
鉄留十予:野沢雅子
©板垣巴留(秋田書店)/SANDA製作委員会