フジテレビ
“+Ultra
”ほかにて好評放送中のオリジナルTVアニメ『メタリックルージュ』。2024年3月6日(水)に放送となる本作第9話「訪れ来た者たち」より、あらすじ・先行場面カットが公開された。
📜 第9幕「訪れ来た者たち」
脚本:堺三保、根元歳三/絵コンテ:大槻真之、村木靖/演出:大槻真之/キャラクター作画監督:斎藤恒徳、菅野宏紀、高野恵子、青木香菜、香田知樹、金久保典江/メカニック作画監督:横屋健太
インモータルナインの一人
“不動のグラウフォン
”とアルコス、シルヴィアとの戦いに苦戦するルジュ。そんな中、彼女を救いに現れたエデン。その正体はインモータルナインの一人
“漆黒のノアール
”であった。自分たちと行動を共にすることを拒むノアールに対し、怒り、攻撃をしかけてくるシルヴィア。ルジュの元に向かおうとするジーン。だが、彼の前に立ちはだかるグラウフォン。そこに簒奪者の宇宙船、そしてシアンも現れ、事態は混乱を極めていく。互いにグラディエーターとなり、戦いを繰り広げるルジュとシアン。二人の能力は互角である。シアンは本当にルジュの妹なのか? 果てしなく死闘が続くと思われた、その時。駆けつけたナオミが、ルジュにある提案をする。
また、2024年3月3日(日)には池袋HUMAXシネマズで先行上映会が開催。宮本侑芽さん(ルジュ・レッドスター役)、黒沢ともよさん(ナオミ・オルトマン役)、出渕裕氏(総監修・シリーズ構成)、南雅彦氏(ボンズプロデューサー)が登壇した。
上映された第9幕までの感想を聞かれた宮本さんは、「ルジュが戦う理由がようやくわかってきた気がします。また、彼女がちょっとずつ大人になっているのを感じ、母のようにうれしく思いました」、黒沢さんは「ルジュはグラディエーター(ルジュらネアンが戦闘時に変身(ディフォルム)する戦闘形態)の姿だとすごくカッコいいのに、侑芽ちゃんの声を聴いていると距離を感じないんですよね。絶妙なバランスのキャラクターだと思います。また、『この作品はまとめて一気に観たい』と言っていた友人がたくさんいたのが印象的で。『劇場版の作品を観ているようで面白かった』と感想をくれました」と回答。
出渕氏は「ルジュは
“ギャップ
”を意識して作ったキャラクターなのですが、少女的なところに寄せていったほうがいいのか、それとも特撮ヒーロー的なところに振り切ったほうがいいのか、悩みました。妹(シアン)も出てきたことですし、『彼女を守らなきゃ』という気持ちも出てくるのではないかと」と先の展開を示唆するようなコメントで観客の関心を引いた。
南氏からは「近頃は諸事情があり、オリジナルロボットアニメの企画が通りづらいんですよね。そんななか、視聴者から『もっと先が観たい』という声が上がるような作品を作りたい、との想いで出渕さんと企画を立ち上げました」と裏話を交えた話が飛び出した。
アフレコに関するエピソードとして、出渕氏は「宮本さんは『ギャップ』、黒沢さんは『ぶっ壊れ役』の演技ができると思っていたので、ふたりともまさに適役でした」と語り、南さんも「別作品でふたりの演技は知っていたので、安心して任せることができました」と明かした。
さらにアフレコで印象的だったこととして、宮本さんは「出渕さんが毎回パンを買ってきてくれていたのが印象に残っています」とコメント。出渕氏は「自宅から駅に向かう間に美味しいパン屋がたくさんあるので、差し入れにピッタリだと思い、持参していました」といきさつを説明していた。
本作は専門用語の多さが魅力のひとつということで、スクリーン上にたくさんの作品専門用語を表示。それら用語に関するエピソードが語られた。「アジモフコード」は有名な生化学者・作家、アイザック・アシモフからきているワードなのだが、SFにも造詣の深いメカニックデザイナー・宮武一貴氏から「実はアイザック・ア【ジ】モフが正式な呼び名なんだよ」と教えられ、この表記になったとのこと。黒沢さんは「『来訪者』や『〇〇局』など、物語が終盤になるにつれて難しいワードを読む機会が増えてきたので大変でした」と語った。
イベントは早くもエンディングの時間に。最後はそれぞれよりメッセージが送られ、ステージは終了した。「第十幕以降は金星を舞台に物語が進んでいきます。ルジュがどんな決断をするのか? 見守っていただけますと幸いです。またクライマックスでは大きな仕掛けを作っていますので、楽しみにしていてください」(南)、「本作は舞台が次々に変わっていく『ロードムービー』的な側面も持っている作品であり、金星がラストステージとなっています。キャラクター同士の関係も見えてくると思いますので、最後までお付き合いください」(出渕)、「ネアンという存在は私たちの世界の『AI』に近いものだと思います。『彼らの感情はどこからくるのだろう?』と漠然と考えるなかでのアフレコでした。生命として生きているものたちの関係性を楽しんでください」(黒沢)、「本日はスタッフの方々とお話でき、それをみなさんにお聞きいただけてうれしかったです。私はナオミが何者なのか? 特に気になりました。第八幕で急展開を見せた『メタリックルージュ』、今後は怒涛の展開が待っていますので、よろしくお願いします!」(宮本)。
©BONES・出渕裕/Project Rouge