先日最終回を迎えたTVアニメ『アンデッドアンラック』。本作のステージイベントが「AnimeJapan 2024」で開催され、中村悠一さん(アンディ役)・佳原萌枝さん(出雲風子役)・梶裕貴さん(リップ役)・内山夕実さん(安野雲役)が登壇した。
本作を振り返り、中村さんは「2クールの放送を走り抜けられて良かったと思います。視聴者目線で観ていても、楽しく素晴らしい作品だと思います。最終話は、まるで続きがあるかのように終わっていたので、この先、どうなるのかなと……。」、佳原さんは「TVアニメ化の決定から発表まで、1年以上の間が空き、やっと迎えた放送だったのですが、放送が始まってからは半年間があっという間でした。私自身も毎週楽しくオンエアを拝見していました。まだ来週も放送があるのかなと思っているくらいです」、梶さんは「最終話はずっと鳥肌が立っていました。それ以前に、最終話の予告の演出から堪らなくて……。楽曲に関しても『1話冒頭の曲がここで…!』と興奮しました。あらゆる角度から視聴者の心を揺さぶってくる、素晴らしい演出だなと感じましたね。」、内山さんは「アニメの放送が始まり、早い段階から、愛のあるアニメの考察が始まっていて、ストーリー自体も心を揺さぶるような展開が続いていました。改めて、素敵な作品に関われて嬉しく思っています。」とコメント。
本作の世界は神によって破壊と再生を繰り返しループしているということにちなんで、「もし世界がループしてやり直しができるとしたら何をしたいか」と尋ねると、梶さんは20年前、デビューしたての頃を思い出し、声優としてやっていけるのか不安だった時期に「声がいいから大丈夫だよ」と言ってくれたのが内山さんだったと明かす。「実は、同じ養成所でレッスンを受けていた同期なんです。そこから時間を経て、こんなふうに同じ作品で、共演者として大きなステージに立つことができて……。そう考えると、その頃の自分に『自信を持って頑張っていけば大丈夫だよ』と伝えてあげたい」と語ると、内山さんが照れながらも笑顔で返す。内山さんは学生時代や社会人の経験を経て、「今日、こういった機会で改めて伝えることができて嬉しいです」と語り、2人とも感慨深い様子で昔を懐かしんだ。
印象的だったシーンを映像とともに紹介するセレクトシーン上映も行われ、佳原さんは第9話より「アンディを返せ!」と必死に叫ぶ風子のシーンを。「1話の最初のキスシーンと迷ったのですが、ヴィクトルを倒し、アンディを取り戻したいというこの戦いのシーンが、風子ちゃんにとっても重要な成長のポイントになっていると思い、大切に演じたことを覚えています。夕陽を背景にしていて、まるで少女漫画のワンシーンのようだなと思い、アニメになるのを楽しみにしていました」とコメント。
中村さんは第22話よりヴィクトルと戦うアンディのシーンを。「この話数ではアンディとヴィクトルが同時に喋っていて、どちらが喋っているのかが分からなくなってしまうので、チェックがとても大変でした。ヴィクトルは別人ではないので、お芝居のニュアンスだけで演じ分けないといけないので、そんなところにも難しさがありました」と振り返った。
梶さんと内山さんは第24話より、リップが古代遺物で元の姿に戻り、安野雲と会話するシーンを同時に。内山さんは「母親に、リップの良さを知ってもらいたかった。安野雲の事を想って、今ならまだ間に合うと優しさを見せて伝えることができ、報われたのだと思います」、同じく梶さんも「リップの本心は、まだアニメとしては具体的に描かれていないタイミングですが、安野先生から「お前がヒーローだ」と直接言葉をかけてもらえたのは、彼にとって大きかったのではと感じました」とキャラクターの想いを語った。
また、「毎週のアニメ放送がご褒美だった」と語る原作者・戸塚慶文氏から、アニメスタッフやファンへの感謝が綴られたメッセージを紹介。さらに、劇中でアンディと風子が出会う2024年8月1日(木)に重大発表があると予告され、客席からは大きな拍手が起こった。
エンディングではそれぞれより、「原作も続いており、アニメでも何が起こるか分からないのですが、2024年8月1日(木)に発表もあるようなので、その発表を皆さんと一緒に受けとめて、喜ぶことができればと思います。引き続き、作品の応援を宜しくお願いいたします」(中村)、「
“皆さん待っていてね
”という状況になりますが、これからの原作の流れも楽しみにしています。8月1日の重大発表もすごく楽しみです。原作も面白いを毎回更新していますので、『アンデッドアンラック』という作品が、これからもたくさんの人に愛されていくように願っています」(佳原)、「丁度、UMAオータム編が幕を閉じたところで(AJステージに)出演する機会を頂けたことが嬉しかったです。リップにはまだまだ謎がありますが、何よりも「ライラたちを幸せにしたい」という想いがある人なので、いつかそんな彼を演じられる機会があるといいなと思います。また、僕は八瀬監督の作られる構図や演出がとても好きで。個性的な表現と、この『アンデラ』の世界観が絶妙にマッチしているなと感じています。だからこそ、いち作品ファンとしても続きが楽しみで仕方ありません」(梶)、「皆様の前で作品のお話ができるのは、今回が初めてです。私たちのトークを聞いていただき、また作品を観返して頂いたり、ずっとこれからもキャラクターを愛し続けていただけたら嬉しいです。この作品は、一人一人のキャラクターがとても魅力的に描かれていて、どのキャラクターにも感情移入することができると思います。これから先も、見守っていただけたらと思います」(内山)とメッセージが送られ、イベントは終了した。
©戸塚慶文/集英社・アンデッドアンラック製作委員会