好評上映中の劇場版アニメ『トラペジウム』。本作メインキャストの結川あさきさん(東ゆう役)・羊宮妃那さん(大河くるみ役)・上田麗奈さん(華鳥蘭子役)・相川遥花さん(亀井美嘉役)が登壇する
“東西南北
”集合舞台挨拶が、2024年6月2日(日)に新宿バルト9で行われた。当日は事前にキャストが選んだ「自身の印象的なシーン」のセリフを生披露しながら、振り返りトークが展開された
主人公・東ゆうを演じた結川さんが選んだシーンは、ボランティア活動中に知り合った少女・サチに「もし、私が本物のアイドルになったら、嬉しい?」と問いかけ、「なるよ。約束ね。」と答えるシーン。サチ役は結川さんの希望で上田さんが務めることになり、ゆうの「絶対にアイドルになる。」という決意が強く表れているセリフが披露されると、客席からは割れんばかりの拍手が。「ゆうは色々と目立つセリフが多いのですが、ゆうが
“アイドルになりたい
”と真司以外に初めて告白するシーンです。周りにいたくるみや蘭子、美嘉にも聞こえていたのかな?とか…ゆうはどんな気持ちでこの言葉を言ったんだろうと、自分の中でも気になっていたシーンでした」と話すと、羊宮さんが「この2人のやりとりは、2人だけで世界が完結しているような感じで、すごく『ぐっ』とくるものがありますよね。ゆうも勿論ですが、サチにもドラマがあるし、改めてゆうの熱い気持ちと覚悟が見える!」と反応した。
続けて羊宮さんがセレクトしたのは「アイドルはデバッグできないからね」と笑いかけるシーン。「
“デバッグ
”という単語は、ロボットや機械の欠陥を取り除いて、正常化することを指すようですが(ロボットが好きな)くるみだからこその単語で、アイドルとして活動する中で生まれる、自分がどうしても交わることが出来なかったものとか、頑張ってもなお心に抱えるもやもやが取り除けなかったという気持ちがこもった、彼女らしいワードだなと思って」と話すと、上田さんは「くるみちゃんが(アイドルの生活に対応しきれず)衝撃的な状態になってしまった後のシーン。ちゃんとみんな仲直りできるのか?とか、不安になったところもありますが、これまで4人の仲が良かったのは嘘じゃなかったと分かり合うシーン」と続け、さらにこのシーンの続きでくるみがゆうに「(ゆうの夢に)気づいてたよ」と告げるシーンがあることから、相川さんは「くるみはいつから気が付いていたんだろう…と思って!彼女なりにゆうの夢の為に頑張ってきたんだろうなと思いました」、結川さんは「そうなんです、くるみもゆうの力になれるように頑張ってくれていたんでしょうね…そこはちょっと申し訳ないなと感じたりもしました」と、それぞれのシーンへの思いを交わした。
上田さんが選んだのは、蘭子が微笑みながら「ボランティアやアイドルをやってみて気づいたの。わたくしでも人に歓びを与えられるんだって事に」と話すシーン。「やっぱりこの3人と出会っていなかったら(蘭子は)ボランティアもアイドルもやれなかったでしょうし、人生が全然違っていたんだろうなって、彼女自身も言っているんですよね。蘭子はずっと東西南北のおひさまみたいな存在でしたが、心配したり、気苦労みたいなものは彼女なりにあったと思うんです。それでも、ポジティブに全部を解釈できて、ゆうに感謝しているのが蘭子らしいなと思いました。やっぱりゆうってかっこいいですよね、陰な部分も陽な部分も、あわせてかっこいい。そんなことが感じられるセリフだと思います」と話すと、結川さんも「蘭子は、今まであったこと全部踏まえていいことだった、と振り返れているんですよね。4人が過ごした日々が間違いじゃなかったって、最後に4人とも蘭子のポジティブマインドになれているシーンですよね!」と嬉しそうに応えた。
相川さんが選んだシーンは、美嘉がゆうに「これからもずっと応援してる。まだ、諦めてないんでしょ?」と話すシーン。「やっぱり美嘉にとって、ゆうはずっとヒーローだったんですよね。幼い頃からゆうとも付き合いが長い。そんな美嘉からこのセリフを言われて、ゆうがまだあきらめてないって再確認する。2人の関係性が分かるようなシーンですよね。」と話すと、結川さんも「ハッとする感じありますよね。
“そうだ、私まだあきらめていない
”って思うというか…」と納得。全員が発表し終えたところで、羊宮さん・上田さん・相川さんが選んだのは偶然にも物語終盤で、一度仲違いしかけた4人が再びゆうの元に集まる重要なシーン。それぞれがゆうを想い、言葉をかけるシーンを選んでいたことに観客も大興奮。本編で語られる10年後のそれぞれの姿にも触れ、ゆうの夢が無ければ4人が出会うこともなく、10年後もああなっていなかったと振り返り、映画を観終わった後の客席は爽やかな感動に包まれた。そして舞台挨拶も終わりの時間を迎え、登壇者よりそれぞれメッセージが送られた。
相川遥花(亀井美嘉役)
こうやって
“東西南北
”4人揃ってお話させていただけていることがとても嬉しいです。
“東西南北
”も1からアイドル活動をスタートしていましたが、私自身も映画初出演で、舞台挨拶や取材を受けさせていただいたのがキャラクターとも重なって、とっても幸せな気持ちでいっぱいになっています。『トラぺジウム』は私にとっても宝物みたいな作品。皆さんの心の中にも、宝物としておいていただけたら嬉しいです。
上田麗奈(華鳥蘭子役)
こうやって4人で映画のシーンを振り返りながら話していると、ゆうたちが10年後に集まって話している時のような、同窓会のような気持ちになります。自分にとっても『トラぺジウム』は青春だったのだなとこの場で感じました。アフレコもみんなで一生懸命頑張って、キラキラしていてその時間がとっても楽しかったです。何度でも夢を失いそうになった時に見てほしい作品です。ゆうってやっぱりかっこいいなって感じてくれたら嬉しいです。
羊宮妃那(大河くるみ役)
裏で様々なことが起こっていても、表からはそうは見えない…日常生活でもそういうことは多々あることで、頑張っていても周りには見えなかったりすることがあります。そんな中でも諦めずに夢を目指している人はかっこいいなと思いました。この映画を観て熱い気持ちを思い出してもらえたら嬉しいです。
結川あさき(東ゆう役)
今日こうして
“東西南北
”揃って舞台挨拶が出来たこと、そしてみんなから
“ゆうってかっこいいよね
”と言ってもらえたことがすごく嬉しいです。ゆうは間違えたり、行き過ぎることはありますがずっとかっこいいんです。見習うべきだなと思いました。この先、何度もオーディションを受けた時のこと、アフレコのこと、この舞台挨拶の事、何度も思い返すと思います。夢を叶えることの喜びは、かなえた人にしかわからない。本当にそうだなと思います。10年後の自分に誇れる自分でありたいなと思いました。
📺 作品情報
🔘『トラペジウム』
▶劇場公開
2024年5月10日(金)全国ロードショー
▶スタッフ
原作:高山一実『トラペジウム』(KADOKAWA刊/『ダ・ヴィンチ』連載)
監督:篠原正寛
脚本:柿原優子
スーパーバイザー:舛成孝二
キャラクターデザイン:りお
音楽:横山克
主題歌:MAISONdes「なんもない feat.星街すいせい, sakuma.」
エンディングテーマ:結川あさき・羊宮妃那・上田麗奈・相川遥花「方位自身」
制作:CloverWorks
配給:アニプレックス
▶キャスト
東ゆう:結川あさき
大河くるみ:羊宮妃那
華鳥蘭子:上田麗奈
亀井美嘉:相川遥花
©2024「トラペジウム」製作委員会