第2期シリーズ制作が発表されているTVアニメ『SHY』。本作のBlu-ray第1巻リリースイベントが2024年5月26日(日)に秋葉原UDXシアターで開催され、下地紫野さん(シャイ/紅葉山テル役)・東山奈央さん(小石川惟子役)・杉田智和さん(えびお役)・能登麻美子さん(スピリッツ役)が登壇した。
最初のコーナー「サイコロトーク」では出た目のテーマに従ってエピソードトークを展開。1人目の杉田さんは「インドアな話」として、部屋の毛布を片付けるタイミングがわからないという生活感あふれる話題。「恥ずかしかった話」の能登さんは、漫画でよくあるメガネを頭にのせた状態で「メガネ……メガネ……」と探してしまったというベタなエピソードを披露。下地さんの「諦められない話」では、物心つく前から抹茶味の食べ物が好きだったのに、なぜかここ数年は2口ぐらい食べると満足するようになったとのこと。「老いかな?」と冗談めかしつつも諦められない様子。
東山さんは「あなたにとってのヒーローは?」で「母親」と回答。中学受験の際、東山さんの苦手な漢字をまとめたノートを作成し、受験当日の朝に渡してくれたエピソードでみんなを驚かせた。そのおかげもあり、第1志望の学校に見事合格できたとのこと。
再び回ってきた杉田さんは「恥ずかしかった話」として、人の失敗に対して恥ずかしいと追求したり責めたりすることはしないと、自身の信念を口に。「シャイという言葉がプラスに転化しているのはこの作品のいいところ」だと、作品の魅力も語った。ラストの能登さんは「お酒で失敗した話」。山のようにあるという失敗談から、お酒を飲むとよく財布を落とすため、一時期お札を丸裸にして持ち歩いていたエピソードを明かした。
続いては「生アフレココーナー」。事前投票によって選ばれたシーンを第4位から順に披露していった。第4位は第2話「ありったけの心で」より「あなたの中の憎しみ全部、私にぶつけてくれていい!」。第3位は第10話「寂しい氷と小さな火」より「その凍えた心…私が灯してみせる!!」。第2位は第3話「食卓会談」より「インドアなキャラクター、略してインキャなので…」。第1位は第11話「伝わること、遺るもの」より「大好きよ、マーマ」。惟子の熱演も印象的だった第4位のシーンは、東山さんが全力で演じるために自身のライブ翌日だったアフレコの日程を変更してもらったという裏話を明かす。第2位のシーンについて、
“陰キャ
”と書かれることも多いインキャを「
“インドアなキャラクター
”という言い方ならマイルドだよね」と下地さんが言うと、一般的にも
“インキャ
”は
“インドアなキャラクター
”の略だと思っていた東山さんが驚きの表情を浮かべていた。第1位のシーンでは能登さんの熱演に「鳥肌」「胸がぎゅーってなった」と感嘆の声が上がる。さらに、本編のCパートで流れたOMAKEコーナーより「テンシンリンノナゾ」と「オマエハダレダ」も、特別に生アフレコで披露された。
最後にそれぞれよりイベントの感想や第2期に向けた意気込みが語られ、イベントは終了した。
能登麻美子(スピリッツ役)
作品のことや楽しいお話をして、あっという間に時間が過ぎてしまいました。頑張ろうという気持ちや前向きな気持ち、生きているっていいなと思えることなど、すごく温かいパワーが詰まった作品だと改めて感じましたね。第2期はキャラクターも増えてますますパワーアップしますし、現場は熱く楽しくやっております。ぜひ7月からの放送を楽しみにしていてください。
杉田智和(えびお役)
ヒーローを題材にした作品は多いですが、そこはチャンピオン汁ほとばしる秋田書店さんの『SHY』ですよ。アプローチがほかと違うんですよね。テル(シャイ)のヒーロー像は、勇気や優しさが全く押し付けがましくなく、すごく謙虚なんです。でも、自虐にも見えない、稀有なタイプだなと思います。こんなにも優しさや穏やかな自分の心の置き方で人を救うのは、まさにヒーローなんじゃないか、ってシャイに対して勝手に思っています。今後ともよろしくえびよ。
東山奈央(小石川惟子役)
皆さんが選んでくださったシーンをアフレコさせていただきましたが、鬼気迫るシーンもたくさんある中、テルと惟子ののほほんとしたシーンも上位に入っていて。ヒーローとしての必死の戦いだけでなく、テルちゃんが普通の女の子として歩む小さな一歩もすごく大切に描かれている、いろんな温かさが詰まっている作品だと改めて感じました。第2期でもキャラクターたちの葛藤が描かれますけど、敵もただの悪い人じゃないんですよね。第2期でどんなキャラクターが出てきて、どんな思いを打ち明けてくれるのか、ぜひご覧いただけたらと思います。
下地紫野(シャイ/紅葉山テル役)
生アフレコで『ちゃんと(好きだよって)伝えればよかったなぁ』ってペペシャさんのセリフがありましたけど、それって日々感じることだなと思っています。『SHY』に出会い、テルちゃんに出会ってから、ちょっと恥ずかしいけど『ありがとう』と言おうとか、『嬉しかった』と伝えようと思うことが増えてきました。私もインドアなキャラクター、略して
“インキャ
”ですが(笑)、そのおかげで前向きに優しさを届けたい気持ちがちょっとずつ大きくなった気がします。皆さんも『SHY』に触れて、そういう気持ちに少しでもなってくれたら嬉しいです。第2期もそう思えるような、繊細で優しい気持ちを取りこぼさないようにという思いが感じられる作品になっていますので、楽しんで見てくれたら嬉しいです。
📺 作品情報
🔘『SHY』第2期
▶放送情報
2024年7月よりテレ東系6局ネットほかにて放送開始予定
▶スタッフ
原作:実樹ぶきみ(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
監督:安藤正臣
助監督:谷口工作
シリーズ構成・脚本:中西やすひろ
メインキャラクターデザイン:田中雄一
キャラクターデザイン・総作画監督:井里沙、末田晃大
アクションディレクター:諸貫哲朗
CGディレクター:相澤楓馬
美術監督:下山和人
色彩設計:斉藤麻記
撮影監督:魚山真志(chiptune)
編集:内田恵(MarvyJack)
音響監督:濱野高年
音楽:椿山日南子
アニメーション制作:エイトビット
▶キャスト
シャイ/紅葉山テル:下地紫野
小石川惟子:東山奈央
天王寺曖:小岩井ことり
えびお:杉田智和
スピリッツ:能登麻美子
スターダスト:三木眞一郎
レディ・ブラック:鈴代紗弓
ミェンロン:村瀬歩
ユニロード:井上喜久子
ウツロ:上田瞳
スティグマ:田村睦心
ツィベタ:沢城みゆき
クフフ:日高里菜
ドキ:土岐隼一
イノリ:早見沙織
©実樹ぶきみ(秋田書店)/SHY製作委員会