2024年6月21日(金)に全国ロードショーとなる中編劇場アニメーション『大室家 dear friends』。その公開に向けて、悠木碧さん(八重野美穂役)のスペシャルインタビューが公開された。また2024年6月22日(土)に新宿バルト9にて、加藤英美里さん・斎藤千和さん・日高里菜さん登壇の上映記念舞台挨拶が実施されることも決まった。
──『大室家』の出演が決まった時の思いはどんなものでしたか。
『ゆるゆり』には劇中劇アニメのキャラクターとして参加したことがあったので、今回、美穂という役をいただけて嬉しかったですね。日々のいいことやちょっと悲しいこと、面白いことなどが穏やかな世界観の中で起こるのが『大室家』。人に言いたくなっちゃうけど、でもその場にいた人にしか伝わらない幸福みたいなものをぎゅっと詰め込んだ作品なので、それを紡ぐ側で参加できるのは幸せだなと思いました。
──八重野美穂というキャラクターをどんな風に捉えて演じましたか?
弱肉強食の頂点みたいなキャラクター(笑)。4人の中では一番左に立っている子という気がしておりました。そんな彼女も等身大の女子高生。浮き沈みの少ない、感情が読みにくい子ではありますね。本当にそう思って言っているのか、それを隠すために言ったのかがわからないところが魅力なので、そこを意識しつつもいろんな表情が出たらいいなと思って演じました。
──前作『大室家 dear sisters』の劇場パンフレットに、「上質なドSをありがとうございます!」というコメントを寄せてくださいました。
美穂のSは高圧的などではなく、いじることで相手が喜びを覚えるという上質なドSです。わがままやいじりは彼女なりの甘えだし、そのバランスがちょうどいい。猫をじゃらすぐらいのいじりと、たまにやってくる甘さはまさに飴と鞭。前回、「撫子はチョコ味が好き」「そのくらい見てればわかるよぉ」と美穂が言っていましたが、あれは撫子に対する、「私はあなたのことを理解しているし、理解していること自体が誇らしいんだよ」というサービス。その気持ちをちゃんと出していることも信頼の証なんだと思います。
──『大室家 dear friends』のアフレコを終えたばかりの率直なご感想もお願いします。
『dear sisters』が大室家のお話が多めだったのに比べると、今回は『dear friends』というだけあって、撫子のお友達たちのお話が中心であり、撫子の恋人は果たして誰なのかというラブの要素も多かったですよね。青春の甘酢っぱさもありつつ、推理をしたくもなる。観た方それぞれに考察が生まれるような雰囲気がより深くなったなと思いながら参加させていただきました。
──その撫子の恋人が仲良しグループの仲にいるかもしれないということで、演じるうえではどんなお気持ちだったんでしょうか。
私たちも恋人が誰か知らされていないということは、友人3人のキャスト全員、自分が恋人だと思って演じなきゃいけないのかなと思っていました。もし恋人だったらどっちの音を選ぶか、という基準にもなっていましたね。個人的には、美穂は恋人である確率がかなり高いと思っています。「この表情はやっぱり…!」と思うのに理由はいらないレベルでしたから。今回は撫子以外の3人それぞれに意味深なシーンがあり、もちろん美穂にもあるんですけど、私が一番「ここだ」と確信したところはそれ以外のシーンだったんですよ。付き合っていないとしても、美穂は撫子のことが好きなんだと思います。私は美穂で確定だと思ってやりましたが、答えはみなさんに委ねます(笑)。
──美穂以外に気になるキャラクターというと?
大室三姉妹はやっぱり可愛いなと思います。今回の冒頭のワチャワチャも姉妹ならではですよね。私は一人っ子なので、姉妹らしいシーンを覗ける喜びがありました。キャストの3人もすごく仲良しだと聞くと、なんて素敵なんだと思えましたね。
──エンディングテーマ「パッチワーク・エトセトラ!」は高校生4人組のみなさんに歌っていただきましたが、いかがでしたか?
女子高生がおしゃべりをぺちゃくちゃしている感じが音楽に乗っていて、とても可愛くてオシャレな曲でしたね。キャラソンらしさも残しつつ、令和らしさもちゃんとある、すごくお気に入りの曲です。最後のサビに入る前の「エートセトラ」がすごい好きなのと、セリフっぽく言うフレーズがあるんですが、そこは個人的に美穂が指でつついている感じを出せたと思っています。女子同士のおしゃべりって、思いついたことをなんでも話しちゃいますよね。内容よりも、おしゃべりという行為と空間が楽しくてしゃべっている。それがちゃんと表現されている可愛い曲だと思います。
──『大室家 dear friends』を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
ありふれた日常の中で描かれる推理モノと思うと、『大室家』ってすごい特殊な作品ですよね。『dear friends』は、考察の面白さが想像以上に散りばめられているので、ネタバレされる前にいち早く劇場に足を運んで、何度も考察を重ねていただきたいです。自分なりの答えにたどり着いて、他の方と考察をぶつけ合う楽しさがありますから。癒しと推理を同時に両立させることができるのって『大室家』だけだと思いますよ。
🎉 イベント情報
🔘『大室家 dear friends』上映記念舞台挨拶
▶日時|2024年6月22日(土) 10:35の回上映後/12:30の回上映前
▶場所|新宿バルト9
▶登壇者|加藤英美里、斎藤千和、日高里菜
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください
▶料金|2,500円(税込)均一
▶チケット|
チケットぴあにて2024年6月8日(土) 11:00〜2024年6月18日(火) 11:00にプレリザーブ受付
※お一人様2枚までとさせていただきます。
🎞 作品情報
🔘『大室家 dear friends』
▶劇場公開
2024年6月21日(金)全国ロードショー
※上映劇場は
こちらをご確認ください
▶イントロダクション
クールな撫子、お調子者の櫻子、しっかり者の花子。大室三姉妹が織り成す、ゆるくておかしな日々。アイスをめぐって真剣に争ったり、友だちと笑い合ったり、誰も知らない秘密の話にドキドキしたり…。いろんなことがあったりなかったりするけれど、大室家は今日も元気です!ゆる〜い毎日を過ごす七森中・ごらく部の女の子たちを描いた『ゆるゆり』。作中の人気キャラクター・大室櫻子とその姉妹たちの、まったりマイペースな日常が劇場中編アニメーションに。1作目『大室家 dear sisters』・2作目『大室家 dear friends』はどちらも2024年公開♪
▶ストーリー
中学1年生の大室櫻子は、学校でも家でも元気いっぱい。三姉妹の中心として姉の撫子、妹の花子に呆れられながらも楽しい毎日を過ごしている。今日は学校で向日葵に宿題を手伝ってもらい意気揚々と帰宅した櫻子。しかし家は静まり返っており誰もいない様子。実は先に帰っていた花子はソファの影で息をひそめている。花子には絶対に櫻子に見つかりたくない理由があったが、あっさり櫻子に見つかってしまい、大笑いされてしまう。花子の顔はマジックペンがついておりヒゲのようになっていたのだ。遠慮なく笑う櫻子にイラッとする花子だったが、さらに怒り顔なのが姉の撫子。食べるのを楽しみに取っておいたアイスがなくなっているという。アイスを食べた犯人として撫子と花子に疑われ、一気に形勢不利になった櫻子。三姉妹は2対1になりがちだ。
▶スタッフ
原作:なもり(コミック百合姫/一迅社刊)
監督・コンテ:龍輪直征
シリーズ構成・脚本:横谷昌宏
キャラクターデザイン:植田和幸
音楽:白戸佑輔
オープニングテーマ:大室櫻子(CV.加藤英美里)、大室撫子(CV.斎藤千和)、大室花子(CV.日高里菜)「My Dear SiSTARS!」
エンディングテーマ:大室花子(CV.日高里菜)、小川こころ(CV.倉知玲鳳)、相馬未来(CV.伊藤彩沙)、高崎みさき(CV.古賀葵)「大げさに愛と呼ぶんだ」
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:パッショーネ×スタジオリングス
製作:「大室家」製作委員会
配給:ショウゲート
▶キャスト
大室櫻子:加藤英美里
大室撫子:斎藤千和
大室花子:日高里菜
小川こころ:倉知玲鳳
相馬未来:伊藤彩沙
高崎みさき:古賀葵
園川めぐみ:上坂すみれ
三輪藍:東山奈央
八重野美穂:悠木碧
古谷向日葵:三森すずこ
©なもり・一迅社/「大室家」製作委員会