TOKYO MXほかにて好評放送中のTVアニメ『2.5次元の誘惑(リリサ)』。本作のイベント「第2回アニメ上映会 もっと!『にごリリ』の沼に落とそうの会」が2024年9月15日(日)に浅草橋ヒューリックホールで開催され、榎木淳弥さん(奥村政宗役)・前田佳織里さん(天乃リリサ役)・鬼頭明里さん(橘美花莉役)・鈴代紗弓さん(ノノア役)・渡部紗弓さん(喜咲アリア役)・山根綺さん(753♡役)が登壇した。「皆さんを
“もっと
”沼らせる自信はありますか?」と聞かれた前田さんは「自信ですか?ありますよ!」と余裕綽々。「最近のオンエアが激アツ回だったので、いっぱい語りたいんです!なので皆さんを、さらに沼に引きずり込もうと思います!」と意気込んだ。
まずは第1クール振り返りのコーナーから。ここまでの物語な感想を聞かれたキャスト陣は、「毎週映像がきれいに作られているので、コスプレのシーンはテンションが上がります」と榎木さんがコメント。前田さんはカラコンを入れる描写などコスプレをするまでのところもしっかり描かれていることに感心したと話し、絵の説得力がすごく、スタッフの作品愛を感じるシーンがたくさんあったと振り返った。だいたいリアタイをしているほど本作を毎週の楽しみにしているという鬼頭さんは、「漫画で味わった感動をそのままに、アニメならではの表現で描かれているから、毎週いいなぁと思いながら観ている」と話し、山根さんも「泣くシーンが結構あるんですけど、そこがすごく人間らしいんです!感情をぶつけて自分と向き合うシーンが多く、そういうところの演出や作画が素晴らしいですし、キャストが泣いているのを見ると、私も泣いちゃうんです」と本作の魅力を力説した。
第1クールではまだ登場していない鈴代さんと渡部さんも放送を楽しみに観ていたとのこと。「原作のときから言葉の持つ力が強いなと感じていて。声優である私でも自分に当てはまる言葉が本当に多くて、ボロボロ泣きながら読んでいたんです。アニメでは演出と音楽、そして皆さんのお芝居が胸に響きまくりでした。この作品は、観たあとの余韻も長くある作品だと感じていて…始まる前のワクワクと終わったあとの浸れる感じが楽しみになっていました」と鈴代さん。渡部さんも「収録に参加していないものを観ていたので、(原作と照らし合わせながら)このシーンは(アニメでは)こんな風になったんだ!と思いながら観ていました。私は面白シーンも大好きで、いろいろと細かい発見をしていました。毎週金曜日にアニメを見て、土曜日に(アプリで配信された)漫画を読むという時間を楽しみながら、皆さんの感想もSNSで見ていました」と、ファンと同じ気持ちで第1クールを楽しんでいたと明かした。
TikTokのダンス動画にも使用され話題となっていた第1クールエンディングテーマ「Watch Me」について、鈴代さんと渡部さんも踊ってみた動画も見たそうで、鬼頭さんと前田さんもバズったことを大喜び。カップリング曲「逢い合い傘」もリリサと美花莉の激オモ感情を歌ってお勧めだとアピールした。
ここからはそれぞれがセレクトした特に思い入れのあるシーンを上映。まずは榎木さんが「まゆりの回想で、753♡が誹謗中傷を読んで泣いているシーン」(第10話)を。職種は違えど評価をされる仕事に就いているという意味で、悔しい思いをすることは多いと753♡の気持ちに共感。「悔しいときは(753♡)みたいな顔になっちゃいますよね」という榎木さんの真顔でのボケに、「ホントに?」とすかさずツッコむ鬼頭さん。
前田さんと鈴代さんは「リリサのコスを見つけた奥村がリリサへ駆け寄って、何のためにコスプレをするのか熱く語るシーン(第9話)をセレクト。2人とも奥村先輩の言葉が強く心に刺さったそうで、自分自身に向き合うようにさせてくれた彼のセリフと、そういう言葉が交わせるようになった2人の絆に感動。さらに「榎木さんのお芝居が良すぎです!」と前田さんが絶賛すると、榎木さんも少し照れながら「相手がいなかったらたぶん出来ていなかったと思う」と応えていた。
鬼頭さんが選んだのは「美花莉の『妹じゃダメなんだよ!!』のシーン」(第3話)は。「漫画で読んでいたときから声を出して笑っていたくらい大好きなシーンだったので、アニメでよりテンポ感良く再現されていたのが、面白いなと思いました」。リリサの鈍感さが出ている芝居も大好きだそうで、「めちゃくちゃ察しの悪いリリサが可愛いんです!」と熱くコメント。
渡部さんは「マギノが奥村を諭すシーン」(第9話)をセレクト。その理由は、奥村やリリサを支えるキャラクターの活躍もかっこいいので、そういうシーンを共有したかったからとのこと。
山根さんは「まゆらやリリエルに感化されて、自分の過去と向き合い答えを出した753♡のシーン」(第10話)を。映像を観ながらかっこいい753♡を絶賛。ほとんど753♡がモノローグで話していた第10話Bパートは気持ちも入ったそうで、アフレコも一発OKだったとのこと。753♡は「もうひとりの自分と思うくらい近い存在。自分に一番似ているキャラクター」で、「753♡に出会えてすごく良かった」と熱弁した。
ここで第2クールオープニングテーマ「ツギハギの翼」をそらるさんが担当することや、エンディングテーマ「Release Sign」を、前田さん・鬼頭さん・鈴代さん・渡部さんの4人で歌唱を発表。新エンディングは「Watch Me」とは違ったベクトルのしっとりとした楽曲で、第13話放送後に配信開始になると告知された。
そして第2クール「夏コミ編」のPVを上映後、先行上映がスタート。今回はかなり先に放送となる第19話・第20話がセレクトされ、「先行しすぎている!」というツッコミが入るも、「でも、うちらが活躍するのは、この話数じゃないと!」と鈴代さん・渡部さん。
エンディングではそれぞれよりメッセージが送られ、「リリエル〜」「爆破ー!」のコール&レスポンスでイベントを締めくくった。「第2クールが始まって、ここからノノアとアリアが登場します。皆さんの応援が、原作やアニメの後押しになっていくと思うので、(これからも変わらず)熱い熱量で、どんどん応援してくださればと思います。いつか、イベントで挨拶をするときに『やっほぴー!』って言いたいんです。でもアニメでアリアが登場したあとにやりたいなと思っているので、またこういうイベントの機会があれば、来てくれたらとっても嬉しいです」(渡部)、「今日は沼に落ちてくれましたか?第1クールの振り返りでシーンを選ぶにあたって、あらためて放送されているところまで一気見したんですけど、やっぱり涙が止まらなくて。感情を大きく揺さぶられる素敵な作品に携わらせていただけて、嬉しいなと思っています。ノノアちゃんの登場はこれからなので、今日観ていただいた第19話〜第20話にどう繋がっていくのかを楽しみにしながら観ていただければと思います」(鈴代)、「753♡のことを考えると泣いてしまうくらい、私は彼女に似ているという話をしたんですけど、お気に入りシーンを選ぶときに見返していたら、何度見ても同じところで泣いてしまうんです。だから不思議な力がこの作品にはあるんです。アフレコをしたのは、かなり前なんですけど、そこからすごく力を入れて絵を描いてくださったんだなと感じました。SNSなどで、すごく良かったという感想を見ると、頑張って良かった、皆さんに彼女たちの頑張りや想いが届いて良かったと思うので、これからもたくさん感想をつぶやいていただいて、それが作品を作ってくださっているクリエイターの方々にも届くといいなと思っています。これからも『にごリリ』の応援を、よろしくお願いします」(山根)、「『にごリリは』、原作のお話が本当に面白くて泣けるんです。今日振り返ったシーンだけ観ても、登場人物たちが泣いているシーンがすごく多かったと思います。でもそのくらい、彼女たちは本気で取り組んで、悔しい思いをしてきているんですよね。それが伝わってくるからこそ、こっちも泣けてしまうんです。私も泣かされっぱなしで、アニメをいちファンとして楽しんでいました。ここからさらにギアが上がって、すごく良い話が繰り広げられるので、アニメの放送を私と一緒に楽しみにしてもらいながら、最後まで駆け抜けてくれたらいいなと思っています!」(鬼頭)、「第1回のイベントのときに、『にごリリ』の輪を広げていきたいです!と言ってから、仲間も増え、好きという気持ちを共有できる素敵な作品になってきているなと思います。原作からすでに素敵で、最初にリリサを演じるとなったとき、これは私も熱くならなければ!と思ったんです。大げさな言い方をすると、自分の声優人生の中で、リリサを演じられて、こんなに幸せなことはないなと思いました。この物語に出会えて幸せだし、この座組でみんなとお芝居が出来ていることも幸せです。みんなが青春を全力でやっているからこそ、私も青春を一緒に体感させてもらえていると思います。その熱量が伝わっていればと思うし、第2クールも見どころだらけなので、ずっとついてきてくださればと思います」(前田)、「この作品は、スタッフさんの作品に対する愛がものすごく強いんです。それは絵を描いてくださる方はもちろん、宣伝プロデューサーも、『にごリリ』は本当に面白いから、いろんな人に観て欲しいといつもおっしゃっているんです。その結果、多くの人が集まってくれているし、本当に良い評判をいろんな方から聞いたりしています。『にごリリ』の輪はすごく広がっていると思いますので、第2クールも、さらに輪を広げていけるよう、皆さんのお力を借りてもっともっと盛り上げていけたらと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします」(榎木)。
©橋本悠/集英社・リリサ製作委員会