第2期シリーズ制作が決定しているTVアニメ『株式会社マジルミエ』。本作のステージイベントが2024年12月21日(土)に「ジャンプフェスタ 2025」で開催され、ファイルーズあいさん(桜木カナ役)・安済知佳さん(土刃メイ役)・石原夏織さん(葵リリー役)が登壇した。
並外れた記憶力を持ち、地道な事前準備をもいとわない努力家の新人魔法少女・桜木カナを演じたファイルーズさんは、清楚にしなければと思い、最初のアフレコでは弱々しいくらいに演じたのだという。だが「カナは弱い子ではなく、意志が強くて努力家で、それに気づいていないだけだということを、アフレコを通じて知ることができました。なので、私の声の芯の強さを、くどくない程度に、カナの優しさに添えていきながら、一緒に戦っていこうという気持ちで演じていました」とコメント。アフレコ時にみんながボールペンを魔法のステッキのように振っていたというエピソードも披露された。
計算機のような精密さで、いかに効率よく安定して最大限の結果が得られるかを念頭に行動し、淡々とミッションをこなす土刃メイを演じた安済さんは、カナに対して強く自分の考えを主張するシーンが印象に残っていると語る。「意外とこの子は計算機ではない、自分にやりたいことがあって、それによって世界を変えたいという熱い思いがあることがわかったりしました。アフレコでも彼女の熱を感じることができて楽しかったので、第2期が楽しみです」と力強く話した。
株式会社ミヤコ堂の広告塔として美しさを体現し、魔法少女は素敵な仕事だと世間に伝えたいという強い信念を持っている葵リリーを演じた石原さんは、「リリーは自分にはない可憐さや美しさを持っている人で、私は活発なタイプなので、大人っぽく可憐でいなきゃと思っていた」と不安だった思いを明かす。しかし監督や音響監督と話し合うなかで、実際はカナちゃんに負けないくらい強い思いがある子だと、リリーを深く知れたそうで「自分もひとつ成長させてもらえた」と振り返った。
アニメではエンディング後におまけ映像として、重本浩司とリリーのモーニングルーティーンが第3話・第7話も放送されたが、それにちなんでキャスト陣のモーニングルーティーンについて質問。「夜10時に寝て、朝5時に起きる」というファイルーズさんの回答に安済さん石原さんは興味津々。中でもマインドフルネス瞑想は自分たちもやってみたいと盛り上がっていた。
自身が演じた役以外で気になっているキャラクターを挙げていくトークテーマでは、安済さんが作中でもただならぬ因縁を感じたマジルミエ社の社長・重本浩司とアスト社の社長・古賀圭の関係が気になっているとピックアップ。2人の服装の装飾の差、2人の考えをもっと知りたいと今後への期待を募らせた。石原さんとファイルーズさんは作中でも協働業務でバディを組んでいたこともあって、お互いのキャラクターを挙げる。それぞれ「カナの一生懸命何事にも取り組むところが尊敬するし、カッコよく成長しているところにも心を動かされた」と石原さん、「自分の見せ方をわかっている人が好きで、リリーさんはそのために努力もするし、だからといってお高く止まっているわけではない親しみやすさがあって、そのギャップが大好きです」と相思相愛であることを喜びあった。
また、第2期制作決定イラストを観ながら続編でカナがどんな重要な役割を任されるのか、そして原作のどこまでが映像化されるのか期待してほしいと伝え、最後にそれぞれより「ますます物語は盛り上がっていくと思います。私自身もリリーちゃんに出会えて嬉しかったですし、リリーちゃんのように可憐に頑張っていきたいと思っています」(石原)、「魔法少女役をあまり縁がないと思っていたんですけど、今回メインで演じさせていただいて、魔法少女っていいな!と思いました。いろんな魔法少女がいますので、この作品で魔法少女の魅力を改めて味わっていただけたらと思っています」(安済)、「カナに出会えたおかげで学べたことがたくさんありました。カナと一緒に私も成長していることを実感できた現場だったので、ここにいる皆さんが作品を愛して、カナの成長を見守ってくれたことが嬉しいです。そして皆さんがいたからこそ第2期につながることができましたので、これからもご声援お願いします!」(ファイルーズ)とメッセージが送られた。
©岩田雪花・青木裕/集英社・マジルミエ製作委員会