2025年1月12日(日)よりTBS系全国28局ネットにて放送開始となるTVアニメ『地縛少年花子くん2』。本作の先行上映会が2024年12月14日(土)にグランドシネマサンシャイン池袋で開催された。当日は第1の怪・第2の怪の上映に加えて、緒方恵美さん(花子くん/つかさ役)・鬼頭明里さん(八尋寧々役)・千葉翔也さん(源光役)・土岐隼一さん(蒼井茜役)によるトークショーも行われた。
緒方さんは上映されたエピソードの中で、鬼頭さんが花子くんに声を当てた
“とあるシーン
”が印象深かったと話し、「鬼頭明里は私の喋り方をああいう風に思っていたんだなって(笑)」と観客の笑いを誘う。これに鬼頭さんは「上手にできていましたか?」と恐る恐る尋ねると、緒方さんより先に千葉さんが「良かった!トレースしてたよ!」と大絶賛。「なんでお前が言うんだよ!(笑)」という土岐さんのツッコミも加わり、早くも息の合ったやり取りで会場を沸かせ、緒方さんは「公式のツッコミといいますか、衝撃を受けました」とコメント。
改めて第1の怪・第2の怪の感想を問われた千葉さんは、「始まったなと思いました。いつもの始まり方だけど、ちょっと違う部分もあったりして。パワーアップして帰って来たんだなって映像を見て感じました」と熱っぽく語り、観客も共感。上映された「三人の時計守」のエピソードをきっかけに、よりキャラクター性が深まった茜について盛り上がる場面も。演じる土岐さんは、茜についてやっと話せることができたと喜びをあらわにするとともに、「三人の時計守」のエピソードでは茜だけではなく物語の根幹に関わる部分が動き出すきっかけにもなっていると話した。
土岐さんの話を聞いた千葉さんは、「(あいだいろ)先生の頭の中で、最初から茜は『時計守』だったのか気になります。ただの変態幼馴染じゃなくて(笑)。しかもこの後どんどんカッコよくなるじゃないですか」と興味津々。これに土岐さんは「変態のまま終わってたら僕はここにはいないからね」と冷静なツッコミで会場の笑いを誘いつつ、茜の今後の活躍を匂わせた。
緒方さんが「第1期の頃、監督・音響監督に『この作品のキャストは学生チームと怪異チームがあります。学生チームは若手の声優にやってもらうけど、怪異チームはこの業界に何十年も巣食っていて、いまだに若い役をやっている妖怪のような声優』といったことをずっと言われていたんです(笑)」と暴露し、他のキャスト・観客は大爆笑。「そうした中で来ました、釘宮!」と続けると大喝采が起こり、土岐さんはスタッフ陣が満場一致でミライ役は釘宮理恵さんに決めていたことを明かした。
またカコ役・大塚芳忠さんの演技について千葉さんは「おもしろおかしく喋っているんだけど渋さがあって、カコが
“良いやつなのか、悪いやつなのか
”がわからない感じがぴったり」と、その圧巻の演技力について目を輝かせていた。
ここで演じるキャラクターの注目ポイントを漢字一文字で紹介するバラエティコーナーを実施。一番手の土岐さんは物語がより待ち遠しくなる言葉を準備したと前置くと、スクリーンに映されたのは土岐さん演じる茜が好きなキャラクターを表す「葵」の文字。「やっぱり」と言わんばかりの声が起こると、今回はもう一文字用意してきたと「嫌」の文字が映し出される。
どのような意味なのか疑問が浮かぶ一同。「一番、とある人から言われている言葉なんですよ」と土岐さんが説明すると、鬼頭さんが「結局、葵ちゃん?」とツッコミ。これに土岐さんは「そりゃそうでしょうよ!(笑) でも今回は言われているだけじゃないんです。話が進んでいくとこの言葉がいろいろなところで出てくるし、とっても大事なシーンでもこの言葉が効いてきます」と意味深な表情を見せると、キャスト陣は「あ〜!」とその真意を理解した様子。
「代」を選んだ千葉さんは、その言葉の裏にある想いを光の目線で紹介。「第2期は願いを叶えてもらうための
“代償
”という言葉がキーになります。
“誰かが誰かの代わりなのか
”とか、
“なにかのために、誰かのために頑張る
”とか。そんな中、光くんはすごく人のために頑張れる子ですが、
“光くんがひとりでできないことでも、みんなとならできる
”というのが第1期だとしたら、第2期の光くんはすごく孤独に頑張ったりするので、ぜひ注目してほしいです」と語気を強めた。
千葉さんの真剣な言葉に感動した鬼頭さんは「任せてください」と自信満々。しかし選んだ文字は「根」。大根足をからかわれる寧々を演じる鬼頭さんらしいセレクトに、すかさず「大根やないか!!」と土岐さんがツッコミ。しかしこの一文字に込めた意味はそれだけではないようで、「寧々はヒロインなんですけど、すごく根性がある子だと思っていて。その根性でいろいろな困難を乗り越えていくところが第2期ではより増えているので、この
“根
”に決めました!」と、改めて寧々というキャラクターの魅力を再確認させるような熱い理由を明かした。
「この作品のすべてを表すとなると、どうしようかなと。もう、これしかないと思って」と前置いた緒方さんが選んだのは「弐」。「おぉー」という声が会場に響くと、
“2(第2期)
”だからという意味もありますし、自分は二役やっているという意味もあります。そしてこの作品は二面性があるじゃないですか」と一同納得の理由を語った。
最後に充実の舞台挨拶を振り返った緒方さんは、「第2期は、第1期の良いものを引き継いだまま、いろいろな形でグレードアップしました。みなさんには引き続き楽しんでいただけますし、第1期を見ていない方にも、いろいろな世代の方にも面白いと思ってもらえる作品になっています。せっかくの、せっかくの全国ネットでございますから!(笑)日曜の夕方、トレンドにあがることを心待ちにしています」とメッセージを送りイベントを締めくくった。
📺 作品情報
🔘『地縛少年花子くん2』
🔶放送情報
2025年1月12日(日)よりTBS系全国28局ネットにて毎週日曜16:30〜
🔶イントロダクション
ねえ、知ってる?かもめ学園の七不思議、七番目の噂話。旧校舎3階の女子トイレ。そこには花子さんがいて、何かひとつを代償に呼び出した人の願いを叶えてくれる。呼び出し方はノックを3回。そして──「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」七不思議七番目『トイレの花子さん』こと
“花子くん
”と縁を結んだ少女・八尋寧々。祓い屋の少年・源 光。2人は花子くんと共に、改変された七不思議や怪異たちの噂を元に戻すため、日々奔走していた。ある日、花子くんは言う。七不思議の中に裏切り者がいる、と。寧々たちは裏切り者を炙り出すため、七不思議の依代を破壊していく。二番目『ミサキ階段』、五番目『16:00の書庫』を壊し、残る七不思議は『トイレの花子さん』を含めると五つ……一方、その裏で花子くんの弟・つかさは、七峰 桜、日向夏彦、そして新たに七不思議三番目『カガミジゴク』となったミツバと共に、寧々たちがまだ見ぬ七不思議に近づいて──
🔶スタッフ
原作:あいだいろ(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
監督:福井洋平
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:伊藤麻由加
妖怪デザイン:岩畑剛一
プロップデザイン:小山千遥、田澤光太郎
背景美術:小倉工房
美術監督:小倉宏昌
CG監督:梅田拓也
色彩設計:多田早希
撮影監督:嶋田瑞帆
オフライン編集:伊藤利恵(森田編集室)
音響制作:HALF H・P STUDIO
音響監督:飯田里樹
音響効果:宅間麻姫
録音調整:天野龍洋
音楽制作:ポニーキャニオン
音楽:高木洋
エンディングテーマ:鬼頭明里「With a Wish」
アニメーション制作:Lerche(スタジオ雲雀)
製作:「地縛少年花子くん2」製作委員会
🔶キャスト
花子くん:緒方恵美
八尋寧々:鬼頭明里
源光:千葉翔也
源輝:内田雄馬
蒼井茜:土岐隼一
赤根葵:佐藤未奈子
もっけ:吉田有里、森永千才、金澤まい
ミツバ:小林大紀
つかさ:緒方恵美
七峰桜:安済知佳
日向夏彦:水島大宙
ヤコ:ゆかな
土籠:津田健次郎
カコ:大塚芳忠
ミライ:釘宮理恵
©あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん2」製作委員会