2025年4月7日(月)よりTOKYO MXほかにて放送開始となるTVアニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』。本作と『僕のヒーローアカデミア』とのコラボビジュアルが公開された。山下大輝さん(緑谷出久役)と梅田修一朗さん(灰廻航一役)による対談インタビューも公開されている。
──山下さんが最初に『ヴィジランテ』の物語に触れた際の印象を聞かせてください
山下 “ヒロアカ
”のスピンオフ作品ということですが、時系列は
“ヒロアカ
”より数年前の物語。相澤先生など
“ヒロアカ
”で大活躍しているプロヒーローたちの過去が描かれていて、先生やヒーローたちがまだ未熟で、こんなにがむしゃらに頑張っていた時代があったのかと思うと、読んでいてとても興味深かったです。
──山下さんから見た、航一の印象も聞かせてください
山下 自分に自信が持てず、一見すると勇気はないように見えますが、「誰かのために頑張りたい」というヒーローにとって一番大事な部分をすでに持ち合わせているキャラクターだと思いました。そんな彼が、ナックルやポップたちとの出会いを通じ、さまざまな問題に巻き込まれる中で、少しずつ前に進む勇気を培っていくところが本作の見どころなのではないでしょうか。壁にぶつかりながら何度も立ち上がる彼の姿に感化され、熱くなる視聴者は多いと思います。
──梅田さんにもデクの印象をお聞きしたいです
梅田 「ヒーローを目指す主人公」と聞くと強気な俺様っぽいキャラクターを想像しがちですが、デクはそれとは真逆でした。
振り返ると当初のデクって、爆豪からひどい扱いを受けてましたよね?
山下 そうなんだよ。した方は絶対忘れてはいけないことだし、あった事実は変えられないけど、そういうものも全てこれからずっと背負っていくっていう強いメッセージを感じるシーンだよね。ただ、本当に最初は辛かったよね……。
梅田 クラスメイトからあんな扱いを受けたら、僕だったら絶対に性格がひん曲がってしまったと思います。でも、デクはそうではなかった。先ほど山下さんが航一の印象として言ってくれた「誰かのために頑張りたい」というヒーローにとって大事な部分を、デクも持っていました。ひどい仕打ちを受けても信念を曲げないって、なかなかできないことだと思います。見ていて勇気づけられるキャラクターだという印象ですね。
──ヒーローとして活躍する姿を見て、どう感じますか?
梅田 デクの扱いと同時に
“ヒロアカ
”序盤で印象に残っていることがあって、それは第1話から登場していた「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」というセリフ。デクが積み重ねた頑張りこそが、
“ヒロアカ
”の歴史なんですよね。回を重ねるごとにヒーローへ近づいていき、今では現代を生きる僕たちにとってもヒーローとしての1つのシンボルとなった存在だと感じます。本当にかっこいい!
──『ヴィジランテ』は「オールマイトと出会わなかったデクの物語」だと言われています。その変わり、ポップとナックルという存在が航一をヴィジランテの道へと誘うのですが、この3人の関係性をどのように感じますか?
山下 すごくアンバランスですよね。原作を読んだ際、最初に「航一騙されてない? 大丈夫?」と思っちゃいました(笑)。しかし読み進めるうちに、アンバランスに見えるけれど、だからこそお互いの足りない部分を補い、かみ合っているんだと感じるようになりました。航一含め全員が「真っすぐじゃない」という印象で、何をしでかすかわからないからこそワクワクします。3人の間でどんな風に絆が育まれていくのか、どんな関係に発展するのか気になって、物語のスパイスとなっていると感じます。
ナックルは特に見た目だけだと、敵味方どっちってなったもん(笑)!まさか主人公の師匠になるキャラクターだなんて(笑)。アメリカのヒーロー作品で例えると、DCっぽさを感じます。
梅田 確かに!
──ポップはどうでしょう?
山下 僕的に、3人の中で一番ダークに見えるのがポップです。一見キラキラ見える、見せているキャラこそ闇が深いんじゃって思うんですよね。ポップは自分のキャラを作って生きているからこそ、その分我慢していることも多いと思います。本来の自分を隠して生き続けるって辛いと思うし、自分がわからなくなってしまうのではないかと心配になります。ただ、自分を強く見せることも努力だし、そうすることで本当に強くなれる人もいます。自分を追い込んで、さらに上に行こうというガッツのあるキャラクターでもあるのかなと感じました。
──放送を楽しみにしているファンへ、メッセージをお願いします。
山下 新しい会社「ボンズフィルム」が手掛けているということで、ボンズから継承された映像美で物語が紡がれていて、「これは良い作品になるぞ!」と確信を持ちました。こっちのけんとさんが歌うオープニングテーマも発表となり、
“ヒロアカ
”の3期や劇場版第1作で菅田将暉さんが主題歌を担当されたこともあって、そこにもエモーショナルな繋がりを感じました。次の展開が気になる作りにもなっているので、まずは1話を見てもらい、ワクワク感を楽しんでほしいです。
梅田 劇伴も
“ヒロアカ
”と同じく林ゆうきさんも担当されていますし、
“ヒロアカ
”の世界観を感じられつつも、新しい『ヴィジランテ』の物語が展開していきます。そしてもう1つの本作ならではの要素として、先ほどお話にもあった、航一とナックル、ポップの関係性。第1話から異質な出会いや、ぶっ飛んだ戦闘シーンが登場します。ワクワクハラハラしながら見てほしいですし、その中で航一がヒーローとして成長していく姿に期待してください。
※インタビュー全文は
こちらに掲載
📺 作品情報
🔘『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』
🔶放送情報
TOKYO MX 2025年4月7日(月)より毎週月曜25:59〜
読売テレビ 2025年4月7日(月)より毎週月曜23:00〜
BS日テレ 2025年4月7日(月)より毎週月曜25:59〜
※放送時間は予告なく変更となる場合がございます
🔶イントロダクション
ヒーローにはなれなかった…それでも誰かを救いたい!非合法(イリーガル)ヒーローたちによる等身大の成長物語!堀越耕平氏が10年に渡り「週刊少年ジャンプ」で連載、世界中で爆発的な人気を誇る『僕のヒーローアカデミア』。その
“ヒロアカ
”の公式スピンオフシリーズ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』が、待望のアニメ化!脚本:古橋秀之 作画:別天荒人により「少年ジャンプ+」で連載されたこの作品で描かれるのは、『僕のヒーローアカデミア』の数年前の物語─!時代は世界総人口の約8割が超常能力を持つ超人社会。混乱渦巻く世の中で、事故や災害、そして
“個性
”を悪用する敵<ヴィラン>から人々を守る「選ばれし」職業<ヒーロー>。その一方で、「選ばれる」ことはなくとも、目の前の人を救わずにはいられない人々もいる。これは、そんなヒーロー《ヴィジランテ》の物語。
🔶ストーリー
灰廻航一は、ヒーローに憧れながらも夢を諦めた冴えない大学生。そんな彼の密かな楽しみは、オールマイトのコスプレ姿で街を徘徊し、プロヒーローを気取って人助けに勤しむことだった。平凡な毎日を送っていた航一だったが、無許可でゲリラライブを行う自称アイドル・ポップ☆ステップ、「クズ専門の
“掃除屋
”」を名乗る謎の覆面男・ナックルダスターに出会い、「ヴィジランテ」の活動に巻き込まれていく。非合法に人々を救ける彼らは、秩序を乱す犯罪者か、正義の自警団か。
“非合法ヒーロー
”「ヴィジランテ」の物語が幕を開ける─!
🔶スタッフ
原作:古橋秀之 別天荒人 堀越耕平「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:鈴木健一
シリーズ構成・脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:吉田隆彦
美術監督:渡辺幸浩
色彩設計:のぼりはるこ
撮影監督:張盈穎
3DCG監督:佐々木瑞生
編集:廣瀬清志
音楽:林ゆうき、山城ショウゴ、古橋勇紀
音響監督:三間雅文
アニメーション制作:ボンズフィルム
🔶キャスト
灰廻航一:梅田修一朗
ポップ☆ステップ:長谷川育美
ナックルダスター:間宮康弘
相澤消太:諏訪部順一
インゲニウム:北田理道
釘崎ソーガ:鳥海浩輔
蜂須賀九印:千本木彩花
©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会 ©TOKYO-SKYTREE