TOKYO MXほかにて好評放送中のTVアニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』。2025年6月23日(月)に放送となる本作第12話「パパにさよなら」より、あらすじ・先行場面カットが公開された。間宮康弘さん(ナックルダスター役)・千本木彩花さん(蜂須賀九印役)のリレーインタビューも公開されている。
📜 第12話「パパにさよなら」
蜂須賀の正体は、ナックルの娘・雄黒珠緒が「女王蜂」の
“個性
”に操られた姿だった。自分と向き合わなかった父への怒りが溢れ、本気の殺意を向ける蜂須賀。父と娘、激戦の行方は─?!一方、敵<ヴィラン>による停電で騒然となるマルカネ百貨店。イベントの続行が危ぶまれる中、なんとしても
“なるフェス
”を成功させたいポップが取った行動とは─?!
間宮康弘(ナックルダスター役)・千本木彩花(蜂須賀九印役)リレーインタビュー
──改めて、本作の映像をご覧になったご感想を教えてください
間宮 梅田くんや長谷川さんとも話していたのですが、オープニングからすでに印象的ですよね。スタイリッシュで疾走感があって、アメコミを彷彿とさせる吹き出し描写など、たまらなくかっこいいと思いました。ポップなオープニングに比べてエンディングは疾走感のある中にドラマチックさも含まれていて、その
“対比
”という意味だと、暗い夜のカットが多いのも
“ヒロアカ
”と対照的で面白いと感じました。全体的に作画クオリティが高く、気合いが感じられる第1話になっていました。
千本木 対比もありつつ、アメコミ感が
“ヒロアカ
”を彷彿ともさせてくれましたよね。間宮さんの言った通り、そんなアメコミ感満載のオープニングに比べて、エンディングが憂いを帯びていてステキだと思いました。ヒーローになりたいけどなれなかった主人公を描いた物語ということで、その
“もどかしさ
”みたいなものが絵や歌い方に乗っていて、最初から最後まで楽しめる作品だと思いましたね。
──周囲からの反響はいかがですか?
千本木 第1話には蜂須賀は出てこないので、キャラクターに関する感想はまだもらえていないのですが、出演することが発表された時は「『ヴィジランテ』に出るんですね!」「楽しみです!」というお声をたくさんいただきました。
間宮 蜂須賀が人気で活躍を楽しみにしている方が多いのはわかるのですが、「ナックルが好き」という感想が多くて驚いています。あんな暴力的なキャラクターなのに(笑)!
──他キャスト・スタッフ陣のインタビューでも、「ナックルが好き」という声が多いです
千本木 私も好きですよ!
間宮 本当に!? いや〜、驚きです。一応ヴィジランテ側ではあるのですが、正義の味方で暴力を肯定するキャラクターってなかなかいないですよね(笑)。「好き」と言っていただけて、本当にありがたいです。役者仲間からも「見てるよ」「良いキャラだね」と言ってもらえることが多く、改めて出演できたことの喜びを感じました。
──第12話では、ナックルと蜂須賀の親子の激突が描かれます。2人の掛け合いがメインとなるシーンが多く登場しますが、演じる際にはどんなことを意識されたのでしょうか
間宮 ナックルとしては、とにかく「娘を取り戻す!」という気持ちで取り組んだアフレコでした。こっちの熱が高ければ高いほど、蜂須賀の「なんだこの気持ち悪いオッサンは」という冷淡さが光るというか。お互いに、その温度差を意識して演じられた気がしています。
千本木 確かに。私も「なんだこのオッサン」と冷たくあしらうように演じたのですが、ただそれは、女王蜂の意識が大きいとされる時。後半にかけてだんだん苛立ちが目立つようになってくるのですが、徐々に雄黒珠緒としての意識が表に出て来ているんですよね。「女王蜂ではあるけれど、珠緒の意識も混じっている状態」というのを意識して演じました。
──掛け合いについて、お2人で何か話されたことはあったのですか?
間宮 ないですね。
千本木 むしろ「話しちゃダメ」とさえ思っていました。
間宮 わかります。スタジオの席も、前列の一番左端に俺が座って、一番右端に千本木さんが座っているという状態なんです。
千本木 これも話し合って決めたわけじゃなくて、自然とそうなりました。
間宮 ですが、それまでは席を離してまで話さない姿勢を取っていたのに、この第12話の掛け合いが終わった瞬間に、2人で顔を見合わせて「ありがとうございます」と言ったんです。
千本木 謎に感謝を伝えたくなったんですよね。
間宮 同じです! 本当にそういう気持ちになりました。
──第12話では親子のエピソードに加え、“なるフェス”のライブシーンが平行して描かれます。見どころや注目ポイントはどんなところでしょうか
間宮 「なるフェス」ではみんなが力を合わせて成功に向かっているのに、ナックルと蜂須賀は壮絶な親子喧嘩を繰り広げているという対比構図が面白いです。たった30分の中に凝縮されている
“物語のグラデーション
”に注目してほしいですね。
千本木 「なるフェス」ではみんな一致団結しているのに、その一方で血みどころの親子喧嘩を繰り広げているって……見どころではありますが、なんだか切ない気持ちになると思います。その分、ポップたちが歌って踊るシーンでは、思いっきり笑顔になってほしいですね。
© 古橋秀之・別天荒人・堀越耕平/集英社・ヴィジランテ製作委員会