2025年6月27日(金)に全国ロードショーを迎えた劇場版アニメ『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』。本作の公開記念舞台挨拶が2025年6月29日(日)に丸の内ピカデリーで行われ、長縄まりあさん(カンナ役)・田村睦心さん(小林さん役)・桑原由気さん(トール役)・橋ミナミさん(ルコア役)・杉浦しおりさん(イルル役)・小野大輔さん(ファフニール役)・中村悠一さん(滝谷真役)・加藤英美里さん(才川リコ役)・石原夏織さん(真ヶ土翔太役)・立木文彦さん(キムンカムイ役)・石原立也監督の総勢11名が登壇した。
続々とキャスト陣がコメントが続く中、小野さんは「爪痕を残したいと思います。ドラゴンだけに」とドラゴンの爪見せるポーズでお茶目に挨拶。その後、中村さんがシンプルに挨拶すると、小野さんは「
“やんす
”って言わないの?」とすかさずツッコミ。
カンナが主人公となったことについて長縄さんは、「心の奥底に秘めていた
“さみしい
”という気持ちが爆発していました。カンナ役を演じていて、大きな声を出したのはクライマックスシーンで初めてでした」と意外なエピソードを語った。
そんなカンナの父親であるキムンカムイを演じ、劇場版で本シリーズへ初参加となった立木さんは、「最初から小林さんとお酒を飲んでいるシーンから始まって、すごくこの作品が気に入りました」とコメント。カンナとキムンカムイの関係に対して、「劇場版からの参加で、小林さんに
“クソ親父
”なんて言われるような身勝手な立場でしたが、カンナの父親でよかったと思いました。カンナが本当にかわいくて、親子の感情以上の愛しい気持ちを持っています」と熱弁。
才川リコ役の加藤さんは、多くの観客も涙したカンナとの別れのシーンについて「元々は台詞がなかったのですが、監督が原作の台詞を足した手書きの台本を渡してくださって、急遽増やしていただいたんです。アフレコ時も胸が苦しくなり、収録しながら涙が溢れてくるようなシーンでした」と裏話を披露。ネット上では
“才川がヒロイン
”と言われていたことにも喜びを噛みしめていた。
小野さん演じるファフニールが、かっこいいシーンが多いのが見どころ。アフレコ時のエピソードを問われると「バトルシーンでは、通常アドリブを入れるか迷うことが多いんです。しかし、アフレコ時にほぼ絵が完成していたので、あまりアドリブの声を入れなくていいなと思って少なめです。これだけ引き算してアフレコに挑めたことに、声優としても幸せを感じました」。小林幸子さん演じるフェリキタスとの戦闘シーンもあり、本当に大物と戦っていたことに、「やっぱり入れたほうがよかったかな?」と会場の笑いを誘った。
この日MCを務めた橋さんも、「バトルシーンでいうとルコアも見どころがあります」と切り出し、「ルコアは戦いに交わらないというスタンスですが、本当に強いんだなということが随所に散りばめられていました」と魅力をアピール。
中村さん演じる滝谷は劇場版では日常シーン少なめになっていることもあり、「普段から役割的には、小林さんにアドバイスをするような役どころです。僕たちのような普通の人間で日常側のキャラクターが出ないと、非日常のドラゴンたちとのパートが多くなりすぎてしまうので、作品のテイストを守るためには必要な存在だなと感じました」と改めて作品の魅力を振り返った。
翔太くんのお父さんがまさか小林さんに魔術を教えるまさかの展開に、石原さんは「お父さんが今回は頑張ってくれたからこそ、翔太くんが小林さんにお茶を出せて良かった!」と充実した表情をのぞかせ、キャストから次々に「翔太くんありがとう!」と感謝の言葉がかけられた。
そんなやりとりに大爆笑だった田村さんは、小林さんはラストでとんでもない力を見せつけていくシーンを「絶体絶命でしたが、人間界でカンナの親である小林さんが愛を込めてぶち込みました」とアフレコ時の気合いを感じるコメント。
トール演じる桑原さんは、今回の小林さんを見守る立場だったことに「信頼関係で結ばれていることが強く感じられました」。アーザード役・島崎信長さんの収録したセリフを聞き、「(これに)応えなきゃと思いました。未来を見据える表現ができたらいいなと思って演じました」と収録でのアプローチについて明かした。
イルル役の杉浦さんは「誰かのために行動することができたっていうのは、イルルにとってすごく意味のあることだと思いました。映画でも成長を感じることができて嬉しく、誇らしく感じました」とコメント。
石原監督は完成した作品について、「もみの木を持ってきて、いろんな人が集まってみんなで飾りをつけてクリスマスツリーを完成させていく作業だと思っています。そうやってできたものを最終的に観て、立派な綺麗なものができたなと感じました」。
ラストの印象的なシーンについて、長縄さんは「小林の手を離したくない・もう行ってしまいたいと思っているけど、漏れる息や後ろ髪を惹かれる想いが、アフレコの時に湧き上がってきました」と想いを巡らる。立木さんは「最後に父親としての言葉をカンナにかけるシーンは、自分の中でも強く心に残っているんです。アフレコ時にも、特に心を込めて演じました。親子の関係のシーンの中では、アニメ史上ベスト3、今年はベスト1に入ると自負しています」と強い自信を覗かせた。
エンディングで立木さんは「この作品に出会えて、役も本当にとても気にいっていて、これからも忘れられない役となりました。それ以上に、人間として大事なもの、ほっこりするような大きな愛を芽生えさせてくださった作品で、この映画は今こそ多くの人に観て欲しいと切に思っています」、長縄さんは「初めて台本を頂いた時に、両親のことが頭に浮かびました。カンナくらいの年齢の時にどんな風に過ごしていたのかと、幼少期を思い出すような作品です。皆さんもこの映画を観て、大切な人に対してあたたかな気持ちを持ってもらえると嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶は終了となった。
🎦 作品情報
🔘『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』
🔶劇場公開
2025年6月27日(金) 全国ロードショー
🔶イントロダクション
『この手を離したくない。だってもう、家族なんだから。』 映画『聲の形』、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の京都アニメーションが贈る最新作は、心温まる家族と絆の物語──。2017年、TVアニメで大人気となった『小林さんちのメイドラゴン』シリーズが、待望の映画になって帰ってくる!大好評連載中の原作(「漫画アクション」(双葉社)連載中)より、話題の大人気エピソードが壮大なスケールで生まれ変わる!普通の会社員・小林さん。小林さんに惹かれ、集まってきたドラゴンたち。その中の一人・幼いドラゴンのカンナに、突然の来訪者が現れる。なんとそれは、カンナの本当の父親だった──。2025年6月27日(金)公開!この夏、見逃がせない感動の
“家族の物語
”がここに!
🔶スタッフ
原作:『小林さんちのメイドラゴン』クール教信者(双葉社「漫画アクション」連載中)
監督:石原立也
シリーズ監督:武本康弘
脚本:山田由香
キャラクターデザイン・総作画監督:門脇未来
美術監督:笠井信吾
色彩設計:橋奈緒美
小物設定:唐田洋
撮影監督:植田弘貴
3D監督:山本倫
音響監督:鶴岡陽太
音楽:伊藤真澄
オープニングテーマ:fhána「涙のパレード」
エンディングテーマ:小林幸子「僕たちの日々」
音楽制作:ランティス・ハートカンパニー
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:ドラゴン生活向上委員会
配給:松竹
🔶キャスト
カンナ:長縄まりあ
小林さん:田村睦心
トール:桑原由気
エルマ:高田憂希
ルコア:橋ミナミ
イルル:杉浦しおり
ファフニール:小野大輔
滝谷真:中村悠一
才川リコ:加藤英美里
真ヶ土翔太:石原夏織
キムンカムイ:立木文彦
アーザード:島ア信長
©クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会