📛 高口幸子 石田彰 花澤香菜 河原木志穂 白石稔 松山鷹志 森訓久
「モーニング・ツー」(講談社刊)にて大好評連載中の『変ゼミ(へんぜみ)』(原作:TAGRO)。7月23日(金)に発売となるコミックス最新第4巻に、同作の最新オリジナルアニメDVD(OAD)付きの初回限定版が登場! キャストは、松隆奈々子役に花澤香菜さん、武蔵小麦役に石田彰さん、水越美和子役に高口幸子さん、田口イエスタディ役に白石稔さん、蒔子=グレゴリー役に河原木志穂さん、市河菱靖役に森訓久さん、飯野堅治役に松山鷹志さんという豪華なメンバー。TVでは放送が非常に難しい(放送コード的な理由で)という声もあがっているこの作品、アフレコを終えたキャストの皆さんに収録の感想などをインタビューした。
――『変ゼミ』を初めて読んでみて、どんな第一印象を持ちましたか?
花澤 エッチだ!けど、面白い! これがアニメーションになったらどうなるんだろうと、楽しみになりました。
石田 変態を扱ったマンガがタブー視されることなく、読者に受け入れられる――そういう土壌ができてきたんだなぁと思いました。女性から見るとエッチな部分がインパクトあるかも知れないんですけど、変態やフェチズムってエッチなだけじゃないと思うんです。みんな言わないだけでなにかしらフェチを持っていると思うので、そういう自分ではおおっぴらに口にできないことを、代弁してくれているという点でも、面白い切り口の作品だと思いました。
高口 原作を読ませていただいて、第一印象は「すごい!」でした。それも度合いが生半可なレベルじゃなく、「すごい!究極だ!」と。すごすぎて、感激しました(笑)。そのうちにエッチな部分もエッチに感じないように思えてきて、なんでも突き詰めるてみるものだなと思いました。
森 初めて読んだときはカルチャーショックを受けて、「うわっ!」と思う部分はあったんですけど、読んでいくうちにそれらを当たり前のこととして受け入れていって……中には受け入れづらいものもあるんですけど(笑)。自分の中のフェチを大きくして、突き詰めていくと、こういう風になっちゃうのかなという、そういう部分も軽〜くはあるなって思いました。徐々に受け入れていってしまっている自分に、新しい扉を開いた自分に、少しビックリしています。おおっぴらにはできないことを、おおっぴらにやれる場をいただいたので、すごく楽しかったです。
白石 このお話をいただいて、原作を手に取ったんですが、帯に「変態しかいない」と書かれてまして。それがマンガを読むと、本当に変態しかいなくて(笑)。松隆が普通の人として存在してるんですけど、ほとんどの人が変態なので、むしろ松隆がアブノーマルなんじゃないかと思えてくるくらいです。人それぞれに変態性があると思いますが、みんなが思っている変態性を『変ゼミ』の人たちが突き詰めてやってくれているので、ある意味気持ちいい、爽快なマンガだなと思います。ただ、これアニメ化するって嘘じゃないよな?と、正直思いました(笑)
河原木 「私も変態だし〜」と思いながら原作を読んでみたら、とんでもない変態たちが出てきて、「ホントごめんなさい、自分のこと変態だと思っていて」と思いました。まだまだ修行が足りないと気づきましたので、『変ゼミ』にキャラクターとして描いてもらえるくらいの変態を目指そうかなと思いました(笑)
石田 ……そこまで言う必要あるんですか? 大丈夫なんですか!?
河原木 じゃあ……今のはなかったことに(笑)
松山 おじさんが若いころは変態ってのはこそこそするものだったんだよ! それをこんなおおっぴらにして……まったく(笑)。でもこういうのがやがてはスタンダードになっちゃうんだろうね。末恐ろしい世の中になるなぁ……。