10月31日（日）、法政大学・市ヶ谷キャンパスにて行われた「第63回自主法政祭」にて、『百花繚乱 サムライガールズ』『ポケットモンスター ベストウイッシュ』『夢色パティシエール プロフェッショナル』などに出演中の悠木碧さんを招いてのトークイベント「悠木碧ちゃんトークイベントin法政大学」が開催された。

　子供の頃からアニメが大好きで、セーラームーンになりきって遊んでいたという悠木さん。“声優になりたい”というつもりで「TVの人になりたい！」と家族に言ったところ、なぜかTVのCMに出演することに（笑）。その後、アニメへの出演を機に本格的に声優としての活動を始め、現在に至るが、子供の頃からの憧れの職業である声優になれたことが嬉しくて仕方ないそう。今はとにかく仕事が楽しくて、その時は大変だと感じることも、終わってしまえばいい思い出だと思えるし、仕事を通じて友達を作ることができるのが楽しいと、嬉しそうに語っていた。

　続いては悠木さんの出演作品についてトーク。まずは『紅 kure-nai』から。尊敬する先輩である沢城みゆきさんと、主人公・ヒロインという関係で絡むことができた、非常に思い出深いこの作品。最初は自分と似ていないと思っていた九鳳院紫だったが、紫のことをずっと考えて、紫になりきって演じているうちに、いつの間にか紫とシンクロできていたそうだ。

　悠木さんの代表作のひとつ『あにゃまる探偵キルミンずぅ』については、キャスト同士の仲が良く、探偵団の5人で話し合いながら作品を作り上げていったそうだが、物語が進んでくると敢えて打ち合わせをせずに、それぞれの感覚を大事にして演じてみたりと、作品作りにはいろいろな試行錯誤があったようだ。

　現在好評放送中である『ポケットモンスター ベストウイッシュ』は、「『ポケモン』でカタカナを覚えた」というほどのポケモンっ子である悠木さんにとって、かけがえのない作品のひとつ。「キャスト・スタッフの皆さんが、子供のためのアニメだからと最新の注意を払っていることに驚きました。私が子供の頃からTVで観てきた『ポケモン』は、大人の人たちがこんなに頑張って作ってきたものだったんだと知ったとき、アニメってすごいと改めて思いました。『ポケモン』は私の人生変えた作品で、『ポケモン』がなければ私は今ここにいないと思います」。

　ここからは観客からの質問に答える、Q＆Aのコーナー。「いつもハイテンションな碧ちゃんの元気の源は何？」という質問には、「レッドブル（笑）」と回答。寿さんと一緒にパーソナリティをしている『百花繚乱 ラジオガールズ』では、収録が始まる少し前に飲むことで、ほどよいテンションで番組に臨んでいるそうだが、9月に行われた『百花繚乱』のイベント「メディファク☆アニメフェスティバル2010」では、出番直前に飲んでしまったせいかハイテンションになりすぎたと、ちょっと反省（笑）

　また「声優をやってきて一番嬉しかったことは？」という質問には、「自分に自信を持てたこと。人前に出ることもあまり得意じゃなかった私ですが、こうしてイベントに私を応援してくださる方々が来てくださって、声援を送っていただけたりすると、私はこの仕事をやっていて良かったんだと実感できます」と答え、客席からは大きな拍手が巻き起こっていた。

【関連リンク】
悠木碧オフィシャルブログ「もったり あんぜりか。」
法政大学カレッジライフクラブ