10月より第2クールに突入し、物語もいよいよクライマックスへと近づいているTVアニメ『伝説の勇者の伝説』。10月2日(土)、東京・科学技術館サイエンスホールにおいて「『伝説の勇者の伝説』アニメ第2クール突入記念イベント」が開催され、フェリス・エリス役の高垣彩陽さん、新OPテーマを歌うCeuiさん、原作の鏡貴也さん、川崎逸郎監督らが出演。第2クールにかける想いなどを語った。
イベントではまず第1クールの総集編を上映。その後、Ceuiさんが登場し、新OPテーマ「Last Inferno」について、「物語が佳境に差し掛かり、過酷な運命に立ち向かっていくことになるライナたちですが、辛くても必ず誰か支えてくれるという温もりを感じながら、懸命に運命をつかみ取っていくという、その強さを曲に込めたいと思い、力強く疾走感のある曲を作りました。実はこういうタイプの曲を歌うのはこれが初めてで、私がこれまで歌ってきた中で一番テンポが速く、力強い曲になんです。私はこの曲で、今まで知らなかった新たな自分に出会えたような気がします。私自身もいち視聴者として『伝勇伝』を楽しんでいますので、皆さんも一緒にこの作品を楽しんでいただけたらと思います」と語り、その「Last Inferno」と、9月までEDテーマとして使われていた「Truth Of My Destiny」の2曲をライブで披露した。
続いては、フェリス・エリス役の高垣彩陽さん、原作の鏡貴也さん、川崎逸郎監督が登場。実は観客の皆さんには入場時に団子が配られていたのだが、ここで高垣さんの音頭により、『伝勇伝』のさらなる飛躍を祈って、団子で乾杯(笑)。ステージと客席の気持ちがひとつになったところで、改めて第1クールを振り返った。
高垣 放送開始前にこの会場でイベントをさせていただきましたが、あれが6月のことですので、もう3ヶ月以上経ってしまったんだなと驚いています。先ほどの総集編で、「シオンに命じられて、ライナとフェリスが旅に出るシーン」がありましたが、この時のフェリスの「行くぞ相棒」という台詞の
“相棒
”という言葉には、心が入ってないなと感じました。今のライナに向かって言う
“相棒
”という言葉には重みを感じますが、それはこの1クールの中でいろいろなことを乗り越え、2人の関係が変化していった結果なんだなと、改めて気づかされました。
川崎 回を重ねるごとにキャラクターが成長していく作品なので、久しぶりに第1話を観て、こいつは最初こんな奴だったなぁと思い出しました。
――フェリス役はどのようにして選ばれたんですか?
川崎 実はフェリスの選考は非常に揉めたんです。キャスト選考会議の最中、その時点では候補にも挙がっていなかった高垣のことが頭に浮かび、「高垣ならフェリスをやることができる」と、急遽オーディションをお願いしたんです。
高垣 急に事務所に電話がかかってきて、びっくりしました(笑)。たまたまその時は事務所にいて、さあ帰ろうとしていたところへの電話だったんです。あの時事務所にいなかったら、もしかするとこのお話もなかったのかもと思うと、本当にフェリスには縁があるんだなと思います。第1話のアフレコで監督が言われた、「どの役もみんな難しいけれど、出来ると思っている人しか選んでないから」という言葉が印象に残っています。
――アフレコの雰囲気はいかがですか?
高垣 福山さんがムードメーカーになって、いい雰囲気を作ってくださっていて、休憩中は楽しく、収録中は真剣にと、切り替えがはっきりしている現場です。実は『伝勇伝』に関わらせていただいてから、駄洒落の歯止めが利かなくなってきていて、困ってるんです……(笑)
川崎 女福山化してるよね。高垣は本当にこれでいいの?
高垣 シオン役の小野さんは、いろんな現場でウチの事務所の人間に会うたびに、「みんなは高垣のことをどう捉えているの? 高垣への対処法を伝授してほしいんだけど」と聞いて回っているそうです(笑)
――フェリスのお団子大好きという設定はどこから生まれたんですか?
鏡 書いているうちに徐々に、いつの間にかそういう設定が生まれていたんです。ファンの方に「私もお団子食べてます」と言われるたびに、ああ僕も食べなきゃと思っています(笑)
高垣 はっきりした特徴があるのはいいですよね。なにかあればお団子を食べましょうと、一体感を生むアイテムにもなっていますし。
川崎 でも、差し入れにお団子が集まりすぎるよね(笑)
高垣 第1話アフレコの時は私もお団子を持っていったんですが、スタジオの中が団子だらけでした(笑)
ここで2クール目を楽しむポイントをまとめて発表。OP&EDテーマや、ライナたちのコスチュームが一新されること、櫻井孝宏さん演じる新キャラクター・ティーアが登場すること、シオンがなにか不穏な雰囲気になることなどのポイントに加えて、最後に発表された重要なポイントは、本イベントの司会を務めている儀武ゆう子の出演が決定したということ(笑)
重要ポイントの話の中にもあった新EDテーマは、高垣さんが担当することに。「歌でも関わらせていただけることになんて、今でも信じられません。第2クールではOP&ED曲が新しくなり、
“OP〜本編〜ED〜予告
”という流れがよりスムーズになると思います」と語り、その新EDテーマ「光のフィルメント」を初めてライブで披露した。
この後にはサイン入り台本が当たるプレゼント抽選会なども行われ、イベントはそろそろお終いの時間に。高垣さんが「第2クールではそれぞれのキャラクターが抱える闇がもっともっと深くなり、それによって衝突したりしてしまいます。私は原作はアフレコをしたところまでしか読まないという考えだったのですが、あまりにも話の続きが気になりすぎて、ポリシーをかなぐり捨てて、原作を読み進めてしまいました。アニメ、楽曲、原作、そしておちゃらけたラジオ、全部まとめて『伝勇伝』の世界ですので、その全てを網羅して、盛り上げていただけたら嬉しいです」と挨拶。最後は
“AUO(英雄王)
”のポーズを観客と一緒に決め、イベントを締め括った。
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