「Sho-comi」(小学館刊)にて連載中の大人気少女マンガ『今日、恋をはじめます』のアニメDVDが2月25日(金)に発売されることが決まった。このDVDには2010年6月に発売されたコミックス第9巻および、同年10月に発売されたコミックス第10巻の特装版に同梱されたアニメDVDに収録された2つのエピソードを収録。さらに新作オープニングアニメーションも収録した、
“完全版
”としてリリースされる。加えてプレミアム・エディションには、ヒロインの
“つばき
”と相手役の
“椿
”が初めて遊園地デートをする、原作でも人気のエピソード(第17話〜第19話)をデジタルコミックとして新規で収録する。そのデジタルコミックの収録を終えた日比野つばき役・伊藤かな恵さん、椿京汰役・浪川大輔さんのコメントをここで紹介しよう。
――それぞれ演じられているキャラクターについて教えてください。
伊藤 私の演じている日比野つばきは、すごいまじめで頑固なところがあって、とても前向きな女の子です。相手の言動によって感情の移り変わりが速いけど、私も学生の頃はこうだったのかなって思います(笑)。わたしも頑固で融通が利かないところがあるので、そこは似てるかも知れませんね。好きな人のためにどんどん変わっていくところや、デートの計画表は作るところとかはすごいなと思いました。見習いたいけど、できないかな(笑)
浪川 椿京汰は、なんといっても顔がいいです(笑)。あと、女性を引っ張ってくような、昔ながらの感じ。そして最後は(つばきを)見捨てないところ。単なるイヤなやつじゃないところが魅力的かな。あと、ちょっとHなところ(笑)。
“なんでも言うこときいてくれるなら俺にキスしろっ
”って言ったりとか、そんなこと言われたらどきどきしちゃうよね。
――役作りで苦労した点はどこですか?
伊藤 高校生のお話ですが、気持ちの部分がリアルに描かれていているので、かわいい感じではなく、自然にリアルな気持ちで表現するのが少し苦労しました。モノローグも多いので、あまり作りこまずに自然に出てくる感じでやりました。
浪川 京汰がトラウマを抱えていたり、影があったりする部分。心に閉じている部分をどれくらい出せるのか。普段は気にしてないと思うけど、それを自然に、微妙に会話の中で感情を出すのは難しかったですね。
――デジコミの中で気に入ってるセリフは何ですか?
伊藤 感情的になりやすい椿ちゃんはすごい謝るんですよ。自分で反省ばかりするんですけど、そのシーンがとても印象的でした。
浪川 「お前からキスしろ」のくだりで目を開けてキスを待ち構えるシーンの「ほらっ」。今日、恋のイメージにぴったりの俺様的なセリフ。ほらっ……(早くしろよ)と読めますよね。こういう俺様的なセリフが多いけど、監督からは自然な感じで(キメキメな感じでは言わないで)と言われて、そこは難しかったですね。
――デジコミの見どころはどこですか?
伊藤 今回の方がコミカルなシーンが多いんです。おもしろいところに注目してい貰いたいです。
浪川 いままでの(演じた)部分では二人が出かけるシーンはなかったので、そういう意味ではリアルな感じのシーンが多くなっています。照れくさくて威張ってみたり。ただ、京汰は本当に押し引きがうまくて、すごいうまいこというんですよ。ちょっと冷たく言っている感じですけど、実は相手のことを想って話していたり。女心がわかっているのかいないのか、そんな発言をする、京汰のズバリ心に入ってくるようなセリフもポイント。ちなみに自分もどちらかというと京汰のようなタイプです(笑)。あんまりうまく気持ちを伝えられなかったり。なので、京汰の気持ちは共感できますね。
――伊藤さんは京汰が、浪川さんが椿ちゃんが、もし身近にいたとしたらどう思いますか?
伊藤 ちょっと怖いかもしれないですね、ワイルドすぎて(笑)。(作品と同じ設定のように)名前が一緒とか……。近くにいるだけじゃ、恋は始まらないかもしれませんね(笑)。ちょっと怖い部分もあるけど、意外と素直なところは魅力的です。
浪川 まっすぐすぎて心配になる。ちゃんとおうちに帰れるかなって(笑)。でも、初めて会った人の髪を切ったりするところとか、勇気があるよね。素直なところとか顔とかもかわいい(笑)。あと、普通だったらキツイ言葉に聞こえるセリフも嫌味が感じられない、きつく聞こえないし、イラっとしない。そこは重要ですよね(笑)
――お互いの印象について教えてください。
伊藤 現場でお会いしたことはありましたが相手役は初めてでした。いいお兄さんで、とても素敵な方でした。
浪川 まっすぐな子でかわいらしくて、キャラクターとリンクしている感じでした。小柄だけどパワフルで、素直で一生懸命なところに好感を持てました。
――ファンの皆さんへ向けてメッセージをお願いします。
伊藤 少女マンガの作品も、恋愛メインの作品も初めてだったので、台本を読んだときにすごくどきどきしました。今回映像になって、音楽も入ってみなさんにより伝わるものが増えたんではないかなと思います。みなさんにもこういう恋がいいなって思ってもらえたら嬉しいです。
浪川 原作の力もありますけど、声が入ると心の陳情な部分がよりみなさんに伝われば良いなと思います。続きも見てみたいし、まだまだ彼を演じていきたいので、皆さんでこの作品を応援していただいて、色んなエピソードもまた、お届けできればいいなと思っています。みんなの力でぜひテレビアニメ化したいですね(笑)。そして劇場版までいけたらなと。それくらいすごく良い作品なのでみなさんにも楽しんで観ていただけたら嬉しいです。
――ありがとうございました。