7月7日(木)よりMBSほかにて好評放送中の、CLAMPとのコラボが生み出すまったく新しい『BLOOD』シリーズ、『BLOOD-C』。その第1話先行上映会が、7月1日(金)、新宿ミラノ1にて開催され、水樹奈々さん(更衣小夜役)、藤原啓治さん(更衣唯芳役)、野島健児さん(七原文人役)、福圓美里さん(求衛のの・ねね役)によるトークショーも行われた。
イベントの幕が上がると、水樹さんたちキャストの皆さんがステージに登場。皆さんまだ第1話をご覧になっていないということで、客席最前列に座って、観客の皆さんと一緒に第1話を鑑賞することに。そして上映後には、水樹さんたちによるトークショーが行われた。
――第1話をご覧になって、いかがでしたか?
水樹 最前列は首が痛くなるものなのですが(笑)、そんな痛みが吹き飛ぶくらい圧倒されて、食い入るように見ていました。小夜が鼻歌を歌うシーンがありましたが、その歌が長すぎて…、公開羞恥プレイでした(笑)
福圓 奈々さんが隣でぷるぷる震えてたから何事かと思いました(笑)
水樹 この歌はアフレコ時に収録したんですが、共演者の皆さんの視線を背中に感じながら歌うのは、すごく恥ずかしかったです(笑)
藤原 戦闘シーンがすごかったですね。動きがすごすぎて、見ていてちょっと具合が悪くなりました(笑)。他にもいくつか興味深い点がありましたが、まず一つめは今日初めて見たオープニング、ちょっとエッチでいいなと思いました(笑)。出てくる女性キャラクターがみんな、スタイルがいいですね。いや、そんなところばかり見ていたわけじゃないんですけど、やっぱり気になりますね。
野島 一体どういう風になっているんだろうと、始まるまでは言い表せないほど緊張していたのですが、オープニングにも面白い演出があり、気づいたらいつの間にか本編が始まっていました。後半のチャンバラシーンは怖かったですね。びくびくしながら見ていました。ですが、見終えた後は心地よい感覚が残り、次回の放送が楽しみになりました。
福圓 皆さん仰っているように、地蔵(※第1話に登場する
“古きもの
”)に釘付けでしたよね!
藤原 地蔵とは誰も言ってないよ!?(笑)
福圓 地蔵との戦闘シーン、ですね。とにかく地蔵の行動が読めないので、予想外の動きにびっくりしました。この作品で初めて双子を演じさせていただいたのですが、自分が倍になるというのは初めての経験でした。収録はのの・ねねを順番に録っているのですが、編集で声を重ねてみると、気持ち悪いくらいぴったり重なりすぎてしまって、今ではそれぞれのキャラクターでちょっとずつ演技を変えるようにしています。その変化は今後のオンエアで確認していただけたらと思います。
――ご自身のキャラクターについて紹介していただけますか?
水樹 小夜ちゃんは普段はとてもほんわかしていて、天然で、鼻歌をずっと歌っている(笑)、そんな、毎日を楽しみながら生活している女の子です。ですが、刀を持つと超人的な能力を発揮して、
“古きもの
”をばっさばっさとやっつけます。
“古きもの
”は地蔵だけじゃなくていろんなタイプがいて、中には夜中に見ると怖いようなものもいますので、ぜひそこもお楽しみに。第1話の戦闘シーンでは寡黙な小夜でしたが、今後は
“古きもの
”との会話のシーンも出てきますので、普段の小夜と、刀を持ったときの小夜、そのギャップを楽しんでください。
藤原 唯芳は格好いいお父さんですね。感情をあまり外に出さない人で、娘のことを溺愛しているのですが、そのこともあまり表には出しません。第1話のラストで
“古きもの
”の返り血を全身に浴びて帰ってきた娘を見て、あまり驚いた様子もないことにびっくりしました。あれが日常だということでしょうか。
福圓 そのシーンでの小夜に対しての「お風呂が沸いてるぞ。早く着替えなさい」という台詞、
“いやらしく聞こえるから
”と言われて、何回も録り直しになってましたよね。
藤原 こっちはそんなつもりはないのに、いやらしく聞こえる、いやらしく聞こえるってね(笑)。聞いているほうがそういう気持ちでいるから、そう聞こえるんじゃないですか!?
福圓 私はちょっといやらしいなって思いました。
藤原 本当に!? それは心が汚いよ(笑)
野島 文人は二枚目ですね。小夜ちゃんの神社の前にある、喫茶店のマスターなんですが、いい人ばかりのこの作品の登場人物の中でも、飛び抜けていい人です。どうやったらこんないい人になれるだろうと悩んだ結果、僕の中にある最大限のいい人を出すことにしました。こんなにいい人な文人ですが、この後どうなるんだろう?
藤原 急に豹変するんじゃないの? いい人すぎて、逆に疑ってかかっちゃうよね。
野島 文人に限らず、みんなもう一つの顔を持っていそうなんですよね。そういった部分が出てくるのを待っているのですが、今のところはまだいい人のままです。
水樹 ナレーションも文人さんなんですよね。どうして文人さんなのか、そこに意味が隠されているのか…、気になります。
野島 文人なんだけど、いつもの文人とは違うような感じがするね。それもどうしてなのか気になっているんですが、監督がまったく何も教えてくれないんですよね。
藤原 監督は「この作品は学園ラブコメです」とか言ってるからね。じゃあタイトルにある
“BLOOD
”ってなに!?
福圓 のの・ねねは双子で、小夜のクラスメートです。最近になってようやく、二人を見分けられるようになりました。マスコット的存在なのですが、相手によっては結構辛辣なことを言ったりもします。のの・ねねはあまり演じ分けをせず、聞いていてどちらが喋っているのか分からないくらいでと指示があり、演じている私もどっちをやっているのか困惑するときがあります(笑)。最近は二人の性格の違いが分かってきて、少し演技を変えるようにしています。
――エンディングテーマは水樹さんの「純潔パラドックス」。
水樹 『BLOOD-C』製作チームの皆さんから、「どこか懐かしく感じる歌謡曲調で」というリクエストがあり、曲も詞も和テイストな雰囲気になっています。作詞をさせていただいたのですが、昔の日本語を調べながら、すごく頑張って書きました。耳で聞いただけだとなかなか分かりにくい言葉もあると思うのですが、歌詞カードと照らし合わせながら聴いていただけると楽しんでいただけると思います。『BLOOD-C』の先の展開を匂わせるような仕掛けもしてありますので、ぜひ、推理をして楽しんでください!
この後にはサイン入りポスターの当たるプレゼント抽選会が行われ、早くもイベントはお終いの時間に。
福圓 スタッフ・キャスト共、みんなすごく気合いを入れて作っている作品です。その中には私がこれまでお世話になった方がたくさんいらして、とても伸び伸びとした雰囲気の中でアフレコをさせていただいています。通して見てこその『BLOOD-C』だと思いますので、ぜひ最後まで見てください。私は時真慎一郎役・鈴木達央くんと『BLOOD-R』というWebラジオをしているのですが、作品のイメージとはかけ離れた番組になっていますので、ぜひラジオも聞いてみてください。
野島 『BLOOD-C』の始まりを皆さんと一緒に見ることができ、とても嬉しく思います。ここまで和テイストが盛り込まれた『BLOOD』は今回が初めてだと思いますが、僕は神社とかが大好きなんです。和の作品って、どことなく神秘的で、怖さを感じる部分がありますね。また、映像の中には今後の展開を予感させる要素が含まれていたりしますので、端の端まで余すところなく楽しんでください。
藤原 僕も神社が好きで……嘘です、すいません(笑)。今日、完成した映像を見て、楽しげなシーンのはずなのにどこか不気味なものを感じる、油断のならないアニメだなという印象を受けました。不安を掻き立てるような要素がすごく興味深くて、出演している側でありながら、第2話、第3話が見てみたいと思いました。皆さんもぜひ続けて見ていただければと思います。
水樹 私も神社が好きで……本当なんですよ(笑) エンディングテーマを担当させていただくことが決まったとき、
“これは心身共に清めねば!
”と思い、初めて伊勢神宮に行ってきたんです。小夜は巫女さんですし、曲のタイトルが「純潔パラドックス」ですから、まさに
“純潔にならなければ!
”と思い立って。スタッフの皆さん、キャスト陣、すべてからものすごい気合いを感じる作品で、こんな作品に関わることができるのは本当に幸せなことだなと思いながら、いつもマイク前に立たせていただいています。和テイストで、どこか妖艶でエロチックな雰囲気がある作品を、大人っぽい雰囲気の現場で、和気あいあいと収録しています。記念すべき第1話を皆さんと一緒に見ることができ、とても嬉しかったです。本当にありがとうございました。