10月3日(月)より、AT-X・テレビ新広島・テレビ神奈川ほかにて順次放送がスタートするTVアニメ『たまゆら〜hitotose〜』。その放送開始に先駆け、8月14日(日)、本作の始まりの地である横須賀市汐入の横須賀芸術劇場にて、竹達彩奈さん(沢渡楓役)、阿澄佳奈さん(塙かおる役)、井口裕香さん(岡崎のりえ役)、儀武ゆう子さん(桜田麻音役)、佐藤順一監督、エンディングテーマ担当・中島愛さん、音楽担当・中島ノブユキさんらが出演するトーク&ライブイベント「祝!TVアニメ化記念 たまゆら祭 2011 in 汐入 〜始まりの場所なので〜」が開催された。
イベントはTVシリーズ第1話「わたしの始まりの場所、なので」の先行上映からスタート。第1話は楓がまだ中学3年生の頃、横須賀市汐入に住んでいたところから物語が始まる。上映が終わるとキャスト皆さんと佐藤監督がステージに登場し、第1話の感想や今後の展開への期待などのトークが行われた。
アニメのアフレコはOVA以来ということで、かなり久しぶりのこととなるが、「その間にもラジオやドラマCDで楓ちゃんを演じていたので、久しぶりという感じもあまりなく、すんなりと演じることができました。でもアニメで動いているみんなを見て、懐かしさを感じました」と竹達さん。ちなみに第1話は汐入が舞台ということで、かおる・のりえ・麻音の出番は少しだけ。これには、「出番が冒頭だけしかなく、
“まさかこれだけ?
”と、何度台本を確認したことか!」(井口)、「第1話の台詞は全部覚えてる。覚えられるくらいしかなかった」(儀武)と、ちょっと不満そう(笑)。そんな中、かおる役の阿澄さんは、「かおるには最後に重要な台詞があったので、プレッシャーを感じつつ大事に演じました」とのこと。その重要な台詞とは一体なんのことなのか、第1話の放送をお楽しみに。また、第1話に登場する楓の中学時代の親友・三次ちひろ(CV.寿美菜子)が、寿さんに似ていると話題に。これはキャストの皆さんだけでなく、佐藤監督もそう思われたそうで、もしかすると本人に意識してデザインされたものなのかも。
佐藤監督が「
“しおいり
”という音の響きがすごく気に入ったので」という理由で舞台に選んだ、この横須賀市汐入。キャストの皆さんもこのイベントのために初めて汐入を訪れ、「竹原とどことなく雰囲気が似ていて、穏やかで落ち着く」と、すっかり気に入った様子。そんな汐入周辺では現在、本作とタイアップして横須賀名物であるカレーの『たまゆら』オリジナルメニューが協力店にて提供されている。キャストの皆さんも実際にお店を訪れてそのカレーを試食されたそうで、お店の方々が作品資料を読み込んで考案された数々なメニューに感心。儀武さんに至っては、「自分でも何かしたい!」と自主製作でポスターを作り、協力店に掲示したもらうほどの熱の入れよう。
それぞれのキャラクターたちにTVシリーズでどんな活躍をしてもらいたいかをトークする「たまゆらー総選挙〜一番このキャラクターが見たい〜」のコーナーでは、各キャストがいろいろなシチュエーションを挙げて、
“たまゆらー
”こと観客の皆さんの投票により、そのシチュエーションで一番見たいキャラクターが選ばれた。楓の弟である香が大好きで、パティシエ志望ののりえを演じる井口さんは、「香ちゃんの誕生日に一生懸命ケーキを作ってあげている姿が見たいキャラクターは?」と、どう考えてものりえにしか当てはまらないシチュエーションを挙げて、みんなからは「限定しすぎ!」と総ツッコミ(笑)
トークコーナーに続いては、ライブコーナー
“たまゆら One Night Special Live
”の時間。まずは本作の音楽を担当されている中島ノブユキさんが登場し、OVAおよびTVシリーズのBGMを演奏すると、穏やかで心休まるその音楽たちに、
“たまゆらー
”の皆さんは静かに耳を傾けていた。
続いて登場したのは、OVAに引き続きTVシリーズでもエンディングテーマを担当する中島愛さん。「『たまゆら』のいちファンなので、またこうしてエンディングテーマを担当させていただけることが心から嬉しいです」と心境を述べると、OVAのエンディングテーマ「メロディ」「夏鳥」、さらにTVシリーズのエンディングテーマ「神様のいたずら」を初披露してくれた。
中島さんが歌い終えると、続けて流れ出したのはOVAオープニングテーマ「やさしさに包まれたなら」のイントロ。「まさか……!」と客席がどよめく中、坂本真綾さんがサプライズゲストとして登場すると、「やさしさに包まれたなら」、さらにはTVシリーズオープニングテーマ「おかえりなさい」を初披露し、客席からは大きな拍手が巻き起こっていた。
ライブコーナーが終わると、キャストの皆さんと佐藤監督が再びステージに登場。OVAシリーズの一挙無料配信や、TVシリーズの最新情報、メインキャスト4人それぞれによる動画コンテンツの配信、さらに11月19日(土)・20日(日)の2日間にわたって、広島県竹原市にてイベント「たまゆらの日」が再び開催されることが発表された。
阿澄 この汐入の地でイベントができたことを本当に嬉しく思います。こんな大きな会場がいっぱいになるなんて、本当にびっくりしました。今日はこうして楽しい時間を過ごすことができ、TVシリーズ放送に向けてこれからもっともっと頑張ろうと思うようなパワーをいただきました。TVシリーズではかおるたちの新たな一面をお届けできると思いますので、ぜひぜひ楽しみに待っていてください。
井口 たくさんたくさん来てくださってありがとうございます。OVAで始まった『たまゆら』がTVシリーズになれたのは、この作品を応援してくださった皆さん、そしてこの作品を心から愛してくれているスタッフ・キャストのみんなの力があってのことだと思います。今こうしてここにいられることが、本当に幸せです。TVシリーズでは新キャラクターも増えて、さらに賑やかになっていきますので、これからも応援よろしくお願いします。動画コンテンツなどもお楽しみに!
竹達 OVAから始まったこの作品で、まさかこんなに大きなイベントができるようになるなんて、最初は思ってもいませんでした。本当に夢みたいです。10月からの放送が待ち遠しいかと思いますが、楽しみにしていてください。これからも心を込めて作品づくりのお手伝いをしていきたいと思います。
佐藤 この作品のテーマは「おかえりなさい」。みんなが帰ってくる場所になればいいなと思いながら、作品を作っています。OVAのときのように、またイベントをたくさんやっていきたいと思っていますので、来ていただけたらと思います。これからも『たまゆら』をよろしくお願いします。
儀武 会場に集まってくださった皆さんの顔を見て、TVシリーズができることの嬉しさを改めて実感しました。皆さんが応援してくださったからこそ、『たまゆら』はこんなに大きくなれたんだと思います。これからも皆さんと一緒に素敵な『たまゆら』を作っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。