2012年夏放送にTVアニメ化されることが決まった『トータル・イクリプス』。これを記念して、4月7日(土)、横浜BLITZにて、ライブイベント『TE MEMORIAL NIGHT powered by MUV-LUV』が開催された。『トータル・イクリプス』は、2006年に発売され多くのファンを魅了したPCゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』のサイドストーリーにあたるライトノベル『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』を原作している。異星起源種の侵略により滅亡の危機に瀕した地球を舞台に、人型兵器
“戦術機
”の新型開発をめぐる、熱き人間たちのドラマが描かれている。
イベントではまず、『トータル・イクリプス』の初公開となる映像を上映。リアルな戦術機の動きの数々に、TVアニメを待ち望んでいた観客からは大きなどよめきが湧き起こった。続いて、本作のキャストである中原麻衣さん、生天目仁美さん、能登麻美子さん、野川さくらさん、さらに製作陣より稲垣隆行監督、製作総指揮・吉宗鋼紀氏がステージに登壇。稲垣監督は『マブラヴ』シリーズでお馴染みの制服姿で登場し、「今日は正装だと聞いていたんですけど……」とコメントし、会場からは笑いが起こっていた。
『トータル・イクリプス』のプロモーションムービーを観た観客たちのリアルな反応に、「皆さんの反響をもとに、より良いものを作りたいと思った」と稲垣監督。生天目さんも「テレビでも早くみたいけど、映画でも観たいな〜!」と本作のスケール感の大きさを改めて実感していたようだった。また、稲垣監督は『マブラヴ』シリーズの大ファンということで、「昔からゲームをたくさんやっていた時期があって、その中でこれは俺の為に作ってくれているんだろうと勘違いしちゃうくらいの作品だと思い、ハマってしまいました。『トータル・イクリプス』もそんな風に思ってくれるような作品にしていきたい」とコメント。それを聞いた吉宗氏も「そういうツボを知っている方がいるのは嬉しい限りです」と応えていた。また中原さんは「今日、吉宗さんが篁唯依は麻衣ちゃんだねと言ってくれたんです。それでキャスティングの変更はないと思って安心しました(笑)」とコメントし、笑いを誘っていた。
そして、制作発表は各キャラクターの紹介へ。中原さんは篁唯依について「ラジオもやっているので頑張って演じたい。武御雷に乗るのが楽しみ」と意気揚々にコメント。生天目さんは「いよいよ演じられるという喜びがあります。クリスカはカッコイイですよね。ちなみに、能登さんが大好きなんですね(笑)。何かイチャイチャ出来るシーンはないですかね。」と監督にリクエスト。すると、稲垣監督は「じゃあ作りますよ」と即答し、観客からは「お〜!」と声が上がっていた。制作発表が進む中、
ここでサプライズ。今回会場に来ることの出来なかった小野大輔さん、杉田智和さんからの動画メッセージが披露された。小野さんは「雑誌でよく戦術機のフィギュアを観て興奮してます。本当に一模型ファンとして今作はカッコイイ作品だと思っています。ようやくこの日が来たと嬉しいです」と本作への期待を語っていた。その後、中原さん、能登さん、野川さんへのメッセージを語る中、生天目さんへのメッセージを求められると、「なま、なま、なまてんもくさん。はじめまして!」と生天目さんをイジり、会場は爆笑。このコメントを受けて、「現場に不安を感じました…。ちくしょ〜!」と生天目さん。最後に小野さんから観客の方へ「ここに集まった皆さんは猛者です。皆さんに負けない熱意で演じていきます。」とメッセージを送った。
続いては杉田さんのコメント。「初のアニメ化という事で、想い入れのある作品だと思います。僕は、早く観たいですね。みんなと掛け合って良い作品を作っていきます。会場には…なんと美人ぞろいじゃないか!! メッセージは…え〜っと…それでは皆さん期待していて下さい!」と独特な言い回しのコメントを披露し、観客も杉田の独特の空気を楽しんでました。
そして制作発表はトークコーナー「どきどきオフィス・プラス」に突入。本日のイベント内のトークパートにて実施されるこのコーナーは、文化放送にて放送中のラジオ『トータル・イクリプス』内で中原さん、生天目さんが行なっている人気企画。「新入社員気分が抜けないOLさん」という設定でリスナーをキュンキュンさせるセリフに挑戦している。本イベントでは中原さん、生天目さんに加え、能登さん、野川さんも企画に参加。来場者に実際に胸がキュンキュンしたかどうかを判定した。さらに、今回は花見という設定の中でのコメントを、観客から募集。集められたセリフを4人が披露してくれた。生天目さんが、投稿した観客を見つけると、「じゃああなたに言えばいいのね。」とコメントすると、その観客へ向けてコメントを披露。すると、周りの観客も投稿者の為に座り、1対1のシチュエーションを演出。会場が一体となり、盛り上がった。
制作発表はそろそろ終了の時間に。「今日は映像の戦術機の動き、各キャラの動きにめっちゃアガりました!力を入れてがんばります」(中原)、「本当にこうやって顔合わせを出来て良かったと思います」(生天目)、「皆さんのパワーを感じ、良い作品にしていきたいと思いました」(能登)、「皆さんの『トータル・イクリプス』への愛を感じました。本当にありがとうございました」(野川)、「このような発表が出来たのが心から嬉しいです。皆さんの協力でここまでこれたので、引き続きよろしくお願い致します。僕もアニメを期待してます」(吉宗)、「皆さんの熱い思いを受けてこれからも制作していきたいと思います。本当にありがとうございました」(稲垣)とそれぞれメッセージを残し、制作発表は終了。
続いてはライブパート。トップバッターは栗林みな実さん。Xbox 360用ソフト『マブラヴ』オープニングテーマ「first pain」を披露すると、会場は観客の持っているサイリウムのカラフルな色で彩られた。歌の合間でのMCでは「私は『マブラヴ』シリーズの曲を多く歌わせていただいておりますので、今日は皆さんに楽しんで欲しいと思います」と笑顔で語っていた。続けて栗林さんが歌を披露する中、谷山紀章さんが登場! 栗林さんが『マブラヴ』の制服を着ているのに対して、谷山さんは「今日は制服じゃなくってすいません。というか、今日私服です!」とコメント。対して栗林さんも、「こんな派手だったんだね…」とコメントし、会場は笑いに包まれいてた。そんな二人でTVアニメ『君が望む永遠』キャラクターイメージソング「となりにいるから。」を披露すると、会場は雰囲気はしっとりとした空気に代わり、観客は二人のセッションを聴き入っていた。
栗林さんの歌唱が終わると続けて、RAMM feat.ayamiが登場し、PCゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ 再誕』エンディング「Relayers』を披露。ayamiの歌詞を具現化するパフォーマンスに、観客の声援はさらに高まっていた。また、「今日も帰ったら『マブラヴ』をプレイします!」と『マブラヴ』シリーズへの愛を語り、ステージを後にした。
続けて登場したのは美郷あきさん。「こうやって携わっている作品がアニメ化されるのは嬉しいですね。プラモデルを作った事あるんですけど、戦術機のプラモデルを作りたいと思います。」と意外な一面を語りながら楽曲を披露した。
美郷さんに続いては、GRANRODEOが登場。KISHOW(谷山紀章)が拳を突き上げると観客も同じく、サイリウムを大きく振り上げる。さらに、e-ZUKA(飯塚昌明)のギターソロで観客のボルテージは高まっていった。
その後、栗林さんが再び登場。最後に「マブラヴ」を歌い上げ、ライブは終了。しかし、観客からの鳴り止まないコールを受け、アンコールに突入! 栗林さん&美郷さんによる豪華コラボレーションで「INSANITY」を披露すると会場のボルテージは最高潮に。さらにラストには栗林さん&美郷さん&谷山さんによる「未来への咆哮」を披露すると、会場からはどよめきが沸き起こっていた。
最後に、「昔の曲から新しい曲を歌え、とっても嬉しかったです」(栗林)、「本当に楽しかったです。アニメが楽しみです。皆さんと一緒に盛り上げていきましょう!」(美郷)、「今日は横浜BLITZで歌えて幸せでした。僕もアニメに出れたら嬉しいな(笑)。こういう想い入れのある作品を歌えて良かったです。ありがとうございました!」(谷山)、「すごく最高でした。皆さんの温かい声援をいただけて幸せです。」
RAMM「『マブラヴ』とご一緒できて嬉しかったです!ありがとうございました!」(ayami)とメッセージを送った。