フジテレビ
“ノイタミナ
”ほかにて好評放送中のTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』。本作の放送開始を控えた2012年9月29日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、先行プレミア上映会を行われた。先行上映に加えて、本広克行総監督、塩谷直義監督、ストーリー原案・脚本の虚淵玄さん(ニトロプラス)、狡噛慎也役の関智一さん、常守朱役の花澤香菜さんによるトークショーも行われた。
第1話・第2話の上映後、司会のサンキュータツオさんとノイタミナ編集長の山本幸治さんの紹介で登場したスタッフ&キャスト陣。関さんは狡噛を思わせる黒のスーツ姿で、虚淵さんと塩谷監督、そして常守朱を思わせるヘアスタイルの花澤さんは劇中で監視官が着ているレイドジャケット姿での登場で会場を沸かせてくれた。
1話、2話の映像を見た関さんは「完成した映像を見てドキドキしていたのですが、僕の隣の席にお子さんが座っていて、セクシーな場面もあったのでそれが気になってドキドキしました」と会場を笑わせ、花澤さんも「毎回最終回なんじゃないかと思えるくらい盛り上がりを見せるので、これからの展開が楽しみです」と感想を語った。そして本作で初めてTVアニメシリーズを手掛ける本広総監督も「映画の完成披露試写会は皆さんの温かい拍手で作品が世に旅立って行くのですが、アニメーションはここからどんどん作られていくわけじゃないですか。この先のアフレコも済んでいるのですが、凄いですよ、びっくりする展開で」と期待を持たせた。続いて塩谷監督は「色々な矢面に立たされながらも(笑)、プレッシャーの中ようやく見ていただく形となりました。10月からの放送では色々なことが起こります。アフレコ現場でも宜野座役の野島さんに会うたびに「僕はいつ死ぬんですか?」と聞かれるのですが(会場笑)、「大丈夫です!」と応えています。」、そして虚淵さんは「今回1話2話を見ていただけたのが良かったですね。このタイミングで2話を上映するのは現場は凄く大変だったと思います。ありがとうございました」とそれぞれ上映後の感想を話した。
世界観の構築にあたって虚淵さんは「Production I.G」となると『攻殻機動隊』シリーズと『機動警察パトレイバー2 the Movie』が金字塔すぎるので、それをどう避けようかと考えました」とProduction I.G×近未来×警察モノでいて、これまでとは違う物語を作る難しさを話し、本広総監督が「『踊る大捜査線シリーズ』とキャラクターが被るんですよ。本庁と所轄のような上下関係もありますし」と話すと「立場で正義を執行する人と現場と正義を執行する人との齟齬は絶対にあって、その辺りは『踊る大捜査線シリーズ』でも面白かったところですよね。」と虚淵さんが本作の魅力を本広総監督が手がけた作品を例に紹介した。
続いてキャストに作品の感想を聞いてみると、関さんは「執行官と監視官の間でも何かあるでしょうし、取り締まられる側と取り締まる側との間でも色々なドラマがあるだろうし、怖いけどドラマチックな設定だなと思いました」と人間関係が気になる様子。そして新人監視官役の花澤さんは「監視官は執行官の沈んだ心を感じつつ接しなければいけなくて、でもそこに引きこまれてはいけないのでいつまでピュアでいられるか……」と朱の今後が心配な様子。さらに関さんが朱がお風呂上りに裸でご飯を食べていたシーンに触ると「不思議とエロさがなかったんですよね、なんですかねあれは?」と花澤さん。それに対し塩谷監督からは「朱にそういうのはも求めてないですからね」とバッサリ切り会場を笑わせてくれた。
アニメで警察モノを描く際に拘った点を本広総監督へ聞くと「組織モノということから外れないようにしようと思いました。派手にしようと思えばアニメーションだといくらでも面白くできるのですが、敢えてダークスーツにしてもらったのはいい狙いだったと思います」との答え。またキャラクター原案の天野明さんからメッセージが届けられ「『PSYCHO-PASS サイコパス』では素晴らしいスタッフとキャストの方々とご一緒させて頂いてとても光栄で、緊張しながらも楽しく原案を作らせていただきました。これからも自分のポジションからパワーと愛情を『PSYCHO-PASS サイコパス』に注がせて頂きます。よろしくお願いします。」とコメントが紹介された。
ラストには登壇者より注目ポイントや番組を楽しみにしている皆さんへ向けてメッセージが送られ、プレミア上映会は終演となった。
関 全貌がまだ分からないと思うのですが、3話4話と見続けていくとどういう人間関係なのかがより見えてきて、狡噛に関して言えば複雑な過去があったりします。見れば見るほどドラマに深みが増して惹きこまれていくのではないかなと思います。皆さん「PSYCHO-PASS サイコパス」をよろしくお願いします。
花澤 1話2話の完成した映像を見させて頂いて想像力がもっと掻き立てらたので、これからもっともっと想像しながらアフレコを頑張って行きたいと思います。2話で朱の事がなんとなく分かったと思います。これから色々なキャラクターたちが掘り下げられていって、そこから朱がどうなっていくのか楽しみです。そして1話の冒頭のシーンがどう繋がっていくのか気になります。皆さんぜひ見てください。よろしくお願いします。
本広 未来で起こりうるであろう事件を予測をしながらセリフを作り、映像を作っているのですが、その事件が凄く面白いんです。刑事モノとしても楽しめますし、キャラクターショーにもなっています。「踊る大捜査線シリーズ」もまだ隣の劇場でやっています(笑)
関 そっち!?(会場笑)でも「踊る大捜査線シリーズ」とテーマも似ているところがありますよね。
本広 そうなんですよ、監視官という役も出てきますし、ちょっと被ってますね、すみませんホント(会場笑)
塩谷 現場ではどんどん犯罪係数が上がる中、潜在犯ばかりですが(笑)力の限り作っていますので本放送を楽しみにしていただければと思います。1話と2話でエンディングのアレンジが少し違っていたのですが、今回はストーリーに合ったエンディングのバージョンを用意していて、細かい拘りを持ってスタッフ一同作っておりますので色々とチェックしてください。よろしくお願いします。
虚淵 3話だからといって朱ちゃんの首がもげたりとかは無いので、そこは安心してください(会場笑)。2話で朱ちゃんの話が綺麗にまとまったように見えて、まだまだ彼女の苦労は続いていきますので、今後も注目してみて頂けたらと思います。引き続きよろしくお願いします。
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