TOKYO MXほかにて好評放送中のTVアニメ『がっこうぐらし!』。本作第6話「ようこそ」の収録を終えてのインタビューコメントが、茅野愛衣さん(佐倉慈役)より到着した。
──この第6話ではついに、茅野さん演じるめぐねえがすでに存在していなかったことが明らかになりました。
茅野 やっと明らかになってスッキリした……といっていいんでしょうか(笑)。アフレコ中はもう、みんなでずっと「怖い!」って言ってました。
──《かれら》の怖さとは、また別の怖さがありますね。
茅野 これまでも頭では理解していたんですけど、今回初めて、ゆきちゃんは話しかけてるんだけど、映像にはめぐねえが映っていないという場面を目にして、みんなで「ひぃぃぃ!」って(笑)。原作を未読だった方はきっと、ビックリしたんじゃないですかね。私自身も、ゆきちゃんに話しかけられるとつい答えたくなっちゃうんですけど、答えてはいけない場面がついに来てしまったのか、と思いました。
──しかも、これまでのめぐねえの出演シーンを改めて観直してみると……。
茅野 そうなんですよ! これまではすごく自然に、学園生活部のみんなと話しているふうに見えてたと思うんですけど、よく聞いてみると、じつはゆきちゃんとしか会話が成立していなかったっていう。たぶん、背筋がゾッとしたという人も多いんじゃないかなと思います。
──茅野さんから見て、ゆきはどんなキャラクターだと思っていらっしゃるんでしょうか?
茅野 絵を見ると小動物みたいというか、キャラクターとしての「かわいらしさ」を持っている女の子だと思うんですけど、その一方で、じつは一番「人間らしい」のは、彼女なんじゃないかなとも思うんです。絵を見ると、すごく「キャラクター」っぽい印象を受けてしまうんですけど、その一方ですごく生々しい。実際にこういう事態に巻き込まれたり、どうしようもない状態に追い詰められたら、きっと誰しも、ゆきちゃんみたいな防衛本能が出てしまうんじゃないかな、って思うんですよね。自分が自分でいられるように保つためにはどうすればいいかと思ってしまったら、きっとゆきちゃんみたいな反応を示すんだろうな、って。
──もうひとつ、この第6話のポイントとしては、みーくんが入ってきた当初の、学園生活部の様子が描かれましたよね。彼女が入ってきたことで、キャラクター同士の関係性も変わってきたように思います。
茅野 少しギスギスしてたというか……。りーさんの拳が震えてて、「ちょっと待って、りーさん!?」みたいな(笑)。一番ケンカっ早そうなくるみちゃんが「ちょっと落ち着けよ」って言ったりとか、キャラごとのイメージが先行してる人には、たしかに驚く場面も多かった気がしますね。
──そういう意味でも、後半の展開につながる描写が多いエピソードだったかなと思いますね。
茅野 そうですね。りーさんが一番冷静に見えるんですけど、じつは……みたいな(笑)。この作品はやっぱり、「あのとき本当はどういう気持ちでいたのか」って、ちょっと深読みしたくなってしまうところがあるんですよ。だから今回のエピソードを見て、きっと第1話から観直したくなった人も多いだろうな、と。みーくんが(めぐねえがいないことがわかりつつ)周りに合わせてたんだ、ということも、第1話から観直すとわかると思いますし。
──今回の第6話を通して、茅野さんが個人的に一番印象的だった場面はどこでしょうか?
茅野 私は、さっきもちらっと話題に出しましたけど、りーさんの拳がプルプル震えてたところ(笑)。あとは、めぐねえが「みんなを巻き込まないように」って、鍵を内側から締める場面ですね。
──《かれら》に襲われてしまって、という。
茅野 そうそう。あそこもまさか、エンディングテーマを歌っている黒崎(真音)さんに襲われるとは思っていなかったので……(注:第6話には黒崎真音さんが
“女子生徒
”役で出演)。思わず、黒崎さんに「光栄です」ってお伝えしてしまいました(笑)。「黒崎さんにやられるなら、本望です」って。
──あはは(笑)。あと後半では「体育祭」と称して、ゆきたちが賑やかに過ごす場面もありました。茅野さんは、運動の方は……。
茅野 私は運動音痴なので(笑)。部活も、体育会系はまったくダメだったんです。……あっ、でも小学校のときに卓球をやってました。
──卓球って、じつは結構ハードですよね。
茅野 ちょうどその頃って、卓球の福原愛ちゃんがすごく話題になっていたときで、私も名前が「愛衣」じゃないですか。なので、勝手に「もしかしたら私にも卓球の才能があるのでは?」って、勘違いして(笑)。で、自分から「やってみよう!」と思ったんですけど、やっぱりあんまり上手くなくて……。名前だけじゃダメなんだと気づいたのが、小学生のときです(笑)
──あはは(笑)
茅野 でも、学園生活部の4人って、みんな運動はどうなんだろう?
──くるみは陸上部なので、そこそこ運動神経がよさそうですけども。
茅野 そうでしたね。でも、めぐねえは運動神経に期待できなさそうですよね(笑)。そういう意味では、私もわりとめぐねえに近しいと思います。ヨガとか、ゆっくり動くのは好きなんですけど(笑)
──でも、学校の体育祭とかは、必ず出場しなきゃいけなかったりしませんか?
茅野 そうなんですよ、でもあまり記憶がない(笑)。体育祭は何をやってたんだろうな……。あっ、クラスごとに作る応援用の旗を作るのに燃えてました。種目では力になれないので、せめてそういうところでは頑張ろうと思って。
──なるほど(笑)。では最後に、いよいよ物語も折り返し地点を過ぎましたが、今後、期待しているところはどこでしょうか?
茅野 私はあまり原作を読みすぎないようにしてるので、これから先の展開をほとんど知らないんです。そもそも、みーくんの描かれ方が原作と違っていたりしますし……。「あんまり読み込んじゃダメだ」と思って、途中までで止めてるんですよね。
──じゃあ、台本をもらうたびに驚く、という。
茅野 そうですね。驚きつつも「ツラい展開になったらイヤだな」と思うので、もう台本を見たくない、みたいな気持ちもちょっと(笑)
──いやいや(笑)
茅野 ツラいこともいっぱい起きる作品ではありますけど、やっぱりゆきちゃんの明るさに助けられているなって思うんですよね。なので、これから先も毎回、ひとつくらいでいいので、ゆきちゃんの明るさにほっこりできる場面があればいいなと。
──それが救いになっている感じはありますね。
茅野 あとはできれば、ゆきちゃんとめぐねえの掛け合いがあるといいな……。これまで次回予告は、ゆきちゃんと2人でやらせていただいていたんですけど、6話ではめぐねえがいなくなってしまうので……。
──今後また掛け合いがあるといいですね。
茅野 この作品は何が起こるか、本当にわからないので。そのうち声も姿もなくなって、存在も消えちゃいそうな気がして。でも、ゆきちゃんの記憶のなかにいるめぐねえが笑っていてくれたら嬉しいですね。
🏴 ニコニコ生放送情報
■タイトル:
「がっこうぐらし!」1話〜6話振り返り上映会
■配信日時:2015年8月18日(火) 23:30〜
🏴 Blu-ray&DVD情報
■タイトル:『がっこうぐらし!』第1巻
■発売日:2015年9月26日(土)
■品番/価格:【Blu-ray初回限定版】GNXA-1370/6,800円+税 【DVD初回限定版】GNBA-1515/5,800円+税
■収録話:第1話「はじまり」/第2話「おもいで」
■初回限定特典
・千葉サドル描きおろしスリーブ
・飯塚晴子描きおろし特殊パッケージ仕様
・書きおろし特典ドラマCD「夢に砂糖をひとさじ、ふたさじ」
・イベントチケット優先販売申込券
会場:ディファ有明
開催日:2016年2月6日(土)
出演:水瀬いのり、小澤亜李、M・A・O、高橋李依、加藤英美里、黒崎真音
・特製ブックレット12P(予定)
・リバーシブルカラーポスター(予定)
表:千葉サドル描き下ろしのパッケージイラストを特製ポスターに!
裏:「学園生活部どきどきすごろく」ドタバタな学園生活部の毎日を一緒にすごせるすごろくです。
・トレーディングカードゲーム プレシャスメモリーズ PRカード封入
■音声特典
・第1話オーディオコメンタリー 「水瀬いのり(丈槍ゆき)×茅野愛衣(佐倉慈)」
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