2018年1月より放送・世界同時配信となる京都アニメーション最新作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。本作のPV第2弾が公開された。
また、2017年8月5日(土)にはドイツ・マンハイムで開催された「AnimagiC2017」にて第1話 EUプレミアを実施。会場は大入り満員で、石立太一監督、TRUEさん(オープニングテーマ担当)がステージに登壇すると、ドイツのファンたちからは盛大な拍手が送られた。石立監督が「EUプレミアということで、ヨーロッパの皆様に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を初めて観ていただけることがとても嬉しいです」、TRUEさんが「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、
“生きていること
”そして
“言葉
”を大切にしている作品です。今日は1話の上映楽しんでください。Please enjoy!」と挨拶し、第1話の上映が始まった。
上映後、大きな拍手と歓声が鳴り響く中、再び石立監督とTRUEさんが登場。石立監督が「みなさん楽しんでいただけましたでしょうか?」と呼びかけると、観客は大きな歓声と拍手でそれに応えた。現在制作中の本作について、「TVシリーズを通して、世間知らずな主人公のヴァイオレットが成長していく様子を、視聴者の皆さんと一緒に見守っていくような作品になればと思って制作しています」と想いが語られた。
主題歌の作詞と歌唱を担当したTRUEさんは、「ヴァイオレットは心が未熟で、生まれたばかりの赤ちゃんのような状態です。そんな彼女がひとつひとつ言葉を覚えていくように、私もとても丁寧にひとつひとつの言葉を紡ぎながら作詞をさせていただきました」とコメント。
続くQ&Aコーナーでは、第1話を観たばかりの観客からの質問に石立監督とTRUEさんが答える。
“石立監督がアニメーション監督になったきっかけは?
”という質問に対して、「日本って皆さんがびっくりするくらい毎日たくさんのアニメが放送されている国で、小さいころから自然とアニメばかり観ていました。大人になって、どんな仕事をしようかと考えたときに、映像が好きで絵を描くことも好き、そして幼少期からアニメに親しんでいたこともあって自然とアニメーションの仕事をしようと思った」と回答。
“ヨーロッパ圏をイメージとするような世界観の作品を作ってみていかがですか?
”という質問には、石立監督が「これまで京都アニメーションでは、日本を舞台にした作品を多く制作してきましたが、ここドイツのようなヨーロッパ圏をバックグラウンドにしたような作品を作るということはとても難しかったです。今回ドイツ・マンハイムに来させていただいて思ったことは、これまで写真などの資料を参考に制作してきましたが、やはり実際にドイツに来てよかったなと思いました」。
“アニソン歌手になったきっかけ
”を訊ねられたTRUEさんは、「監督と同じように私も子どもの頃からずっとアニメが好きで観続けてきました。自分が経験できないようなことアニメは教えてくれるんです。そんなアニメに関わる仕事がしたいと思って、アニソンシンガーになるべく活動してきました。そして、アニソンシンガーとして、AnimagiC2017で歌うことが出来てとても嬉しいです」とコメントした。
“日本でまだ未放送のアニメを、アメリカやドイツで先行上映をした理由は?
”という問いに、「世界中の人たちが、日本のアニメーションに興味を持ってくれているということを京都にいても感じています。海外の方にとっては、日本の独特の様式が面白く見えると思うのですが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はヨーロッパ圏をバックグラウンドにした作品なので、海外の方たちが観てわかりやすい、とても入りやすい作品だと思います。だからこそこの作品を世界中の多くの人たちに観てもらいたいと思って、このようなワールドツアーをさせていただきました」(石立)。
“アニソンを歌う上で気をつけていることは?
”という質問に「日本のアニメソングは、地声で張り上げて歌うことが多いんです。作品が持っている力がとても大きいので、それに負けないように、よりボーカルにパワーがのるように歌い上げています」(TRUE)。
惜しまれながらも時間となり観客たちを交えたQ&Aコーナーが終了。最後に石立監督とTRUEさんのサイン色紙をかけたジャンケン大会、そして観客たちと一緒に記念撮影が行われ、大盛況のうちにイベントは終了した。
🏴 作品情報
■放送・配信情報
2018年1月より放送・世界同時配信
■イントロダクション
「自動手記人形」が生まれたのは、遠い昔のこと。活版印刷の権威であるオーランド博士は、失明してしまった小説家の妻・モリーのために、目が見えなくても文字を記すことができる機械を発明した。小さくて可愛らしい人形があしらわれた機械。博士はそれを、妻への想いと願いを込めて「自動手記人形」と呼んだ。やがて、「自動手記人形」は多くの人の支えとなり普及した。今では、文字が書けない人や、想いを伝えたい人に代わって、その気持ちを汲み取り言葉にして届ける職業に就く女性たちの呼び名となっている。これは、時代の転換期を生きた一人の少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが自動手記人形として、人と人との心をつなぐ物語──第5回京都アニメーション大賞、初の大賞受賞作が動き始める。「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」
■ストーリー
ヴァイオレットには戦場で聞いた忘れられない言葉があった。それは、彼女にとって誰よりも大切な人から告げられた言葉。「───」。彼女はその意味を理解できずにいた。とある時代のテルシス大陸。大陸を南北に分断した四年間にわたる大戦が終結し、人々は新たな時代を迎えつつあった。かつて「武器」と呼ばれた少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、戦場を離れCH郵便社で新たな人生を歩み始めようとしていた。彼女はそこで相手の想いをすくい上げ言葉を紡ぐ「自動手記人形」という仕事に出会い、心を動かされる。自動手記人形として働き始めたヴァイオレットは、人の心と向き合いながら、さまざまな感情や愛のかたちに触れてく。あの時の、あの言葉の意味を探しながら。
■スタッフ
監督:石立太一
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:高瀬亜貴子
音響監督:鶴岡陽太
オープニングテーマ:TRUE
アニメーション制作:京都アニメーション
■キャスト
ヴァイオレット・エヴァーガーデン:石川由依
【関連リンク】
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©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会