花澤香菜さんの4thアルバム「Opportunity」が2017年2月22日(水)にリリースされることを記念して、2017年2月5日(日)に「isai Beat presents 花澤香菜 スペシャルライブ@billboard Live TOKYO」が開催された。世界的ミュージシャンが数多く名演を繰り広げてきたビルボードライブ東京。ジャズクラブの風格漂うホールには「Saturday Night Musical♪」のインストが流れ、開演前から徐々に緊張感が高まっていく。
開演の時間を迎えると照明が暗転。ステージ上のバックメンバーをうっすらブルーで照らす。リズムインと共にステージが少し明るくなり、下手から手拍子をしながら花澤さんが登場。衣装はオーガンジーがあしらわれた淡いピンクの可愛らしいワンピース。会場を見回し手を振りながら「皆さんようこそ! 一夜限りのビルボードでのライブ、楽しんでいきましょう!」と元気よく挨拶。青から白を中心にしたライトに変化し一気に華やかな雰囲気に変わる。
1曲目は「I ♥ NEW DAY」。NewYork/Jazzyをテーマにした前作「Blue Avenue」のオ─プ二ングトラックでもあるこの曲、ビルボードライブ東京の雰囲気にはこの上なくフィットしている。彼女のライブではお馴染みのウッドベースやトランペットが、いつにも増してステージに映える。続く2曲目の「シグナルは恋ゴコロ」ではカラフルな照明が気分を盛り上げ、会場の空気がどんどん和らいでいく。
「あらためまして、花澤香菜です」とここで最初のMC。「ビルボード、素敵すぎるやろ!」「オシャレやん!って思ってる間にあっという間に過ぎていっちゃうからね」「リハーサルの時、私も会場の上の方の席から見てみたんですよ」といった観客の気持ちを掬い取るようなトークで一層リラックスしたムードが広がる。バンドメンバーを紹介して、バンマスの北川勝利氏(ROUND TABLE)とのトークでは「北川さん!とうとうやってきましたよビルボード! ファンの皆さんのおかげでやっと立てましたね!」と感慨深げに語り合った。また、「今日はアンコールはありません。時間一杯楽しんでいきましょう!」と予告。今日の特別な時間の一瞬一瞬を楽しんでほしいという気持ちに溢れている。「久しぶりに歌う曲です」と紹介して始まったのは「同心円上のディスタンス」。このころには体を横揺れさせて手拍子する観客も多く見られ、会場がすっかり楽しげな空気へと変わっている。
4曲目は1stアルバム「claire」収録の「melody」。ミト氏作曲のオリジナルバージョンはエレクトロポップ仕様だが、今回は特別な
“Jazz Funk Ver.
”。グル─ビーなベース、小気味よいギターのカッティングにトランペットとピアノのパッション感溢れる演奏……文字通りJazzyでFunkyなアレンジが施され、花澤さんのキュートで少しコケティッシュなボーカルと相まって、オリジナルとはひと味違った魅力で聴かせる。アウトロの「好き 嫌い 嘘 本当」のループでは観客とのコール&レスポンスが繰り広げられた。
再びのMCでは、アルバム」Opportunity」についての話題。今作は
“UKサウンド
”をテーマに作られたことや、同作に参加している世界的バンドのシンプリー・レッドのミック・ハックネル氏による楽曲「FRIENDS FOREVER」について、北川氏が作曲し自身で作詞を手掛けた「brilliant」について話したあと、この2曲を初公開。「FRIENDS FOREVER」ではシンプリー・レッド氏らしい軽やかなブルーアイドソウルのフィーリングを、「brilliant」ではライトにスウィングしながら、初披露ながらすっかり自分の中に吸収したボーカリゼーションが心地よい。
そして、短めのMCから最新シングル「ざらざら(ピアノ弾き語りVer.)」を。秦基博氏作曲のこの曲をピアノとウッドベースを弓で弾く奏法をバックにしっとりと歌い上げた。8曲目は2016年6月にリリースされたシングル「あたらしいうた」をJazz Ver.で披露。オリジナルのギターロックとは打って変わったアレンジ。原曲が
“青さ
”を湛えた曲だとするならば、このバージョンは
“碧さ
”とでもいうべき大人っぽいくすみや憂いを感じさせる。この曲もまた今日だけの特別な一曲となった。「ここからは盛り上がりパートですよ!」と告げられた後、始まったのは花澤さんのレパートリーでも有数のアッパーチューン「ブルーベリーナイト」。しかも今回は
“Samba Ver.
”として演奏され、明るく派手な照明の演出も重なり、会場は大いに盛り上がる。
続いてハードバップ・ジャズナンバー「Night And Day」。ビルボードライブでプレイされることをイメージされていたかのようなこの曲、すっかりジャズクラブが花澤さんの空間と化し盛り上がりは最高潮に達する。息遣いが少し荒くなりながら「ふーっ…ビルボード楽しすぎるよーー!」「でも、もう最後の2曲です…あー終わりたくないよ〜」と名残り惜しみつつ地団駄を踏む。2017年4月からのツアーでの再会を約束しながら次の曲紹介、「前回ツアーで初披露し好評だった『恋愛サーキュレーション』を歌います」と告げた途端、会場から大歓声が。彼女のキャラソンの代表格であるこの曲を、ビルボードで聴けるとは思ってもみなかったファンにはたまらない選曲で、冒頭の「せーの」から会場のテンションはMAX。そしてラストは5thシングルでライブ定番曲である「恋する惑星」へ。「Lovely Planet♪」のフレーズが、多幸感を一層増幅させる。会場をしっかり見まわしながら堂々と歌い上げ、その様はすっかりビルボードライブ東京を自分のものとしていた。最後は会場の観客の一人一人を見つめるかのように手を振り別れを告げ、自身初のビルボードライブ東京でのライブは終了した。
【昼の部セットリスト】
01.I ♥ NEW DAY
02.シグナルは恋ゴコロ
03.同心円上のディスタンス
04.melody(Jazz Funk Ver.)
05.FRIENDS FOREVER
06.brilliant
07.ざらざら(ピアノ弾き語り Ver.)
08.あたらしいうた(Jazz Ver.)
09.ブルーベリーナイト(Samba Ver.)
10.Night And Day
11.恋愛サーキュレーション
12.恋する惑星
【夜の部セットリスト】
01.I ♥ NEW DAY
02.シグナルは恋ゴコロ
03.同心円上のディスタンス
04.melody(Jazz Funk Ver.)
06.FRIENDS FOREVER
05.brilliant
07.ざらざら(ピアノ弾き語り Ver.)
08.あたらしいうた(Jazz Ver.)
09.Nobody Knows
10.マジカル・ファンタジー・ツアー(甘口)
11.恋愛サーキュレーション
12.星空☆ディスティネーション(Bossa Ver.)
🏴 イベント情報
■4thアルバム「Opportunity」リリース記念 トーク&ミニライブ
・日時:2017年2月25日(土) 14:00〜
・場所:お台場ヴィーナスフォート 教会広場
・参加方法:フリー観覧
■KANA's Birthday Party
・日時:2017年2月25日(土) 17:30開場/18:30開演
・場所:都内某所
・参加方法:2017年2月13日(月) 23:59までにANIPLEX+にて「Opportunity」を購入された方の中から抽選
■4thアルバム「Opportunity」リリース記念 スペシャルイベント
・日時:2017年6月17日(土) 16:00開場/17:00開演
・場所:都内某所
・参加方法:4thアルバム「Opportunity」初回生産限定盤および通常盤に応募券封入を封入(応募締切:2017年3月5日(日) 23:59)
🏴 CD情報
■タイトル:花澤香菜4thアルバム「Opportunity」
■発売日:2017年2月22日(水)
■品番/価格:【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】SVWC-70251〜70252/3,800円+税【通常盤(CD)】SVWC-70253/3,000円+税
■初回生産限定盤特典:ロンドン撮り下ろし48Pフォトブック、特典映像収録Blu-ray
■収録内容:「透明な女の子」「あたらしいうた」「ざらざら」などのシングル曲に新曲を合わせた全15曲を収録
🏴 ツアー情報
■「花澤香菜 live 2017
“Opportunity
”」スケジュール
2017年4月15日(土) 東京・オリンパスホール八王子
2017年5月6日(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2017年5月13日(土) 宮城・仙台電力ホール
2017年5月21日(日) 大阪・オリックス劇場
2017年6月4日(日) 千葉・市川市文化会館 大ホール
【関連リンク】
花澤香菜オフィシャルサイト
花澤香菜STAFF公式Twitter