2017年2月にリリースされた4thアルバム「Opportunity」を引っ提げての花澤香菜さんのライブツアー「花澤香菜 live 2017
“Opportunity
”」が、2017年4月15日(土)にオリンパスホール八王子で幕を開けた。
オープニングのSEが流れ、ステージ後方のスクリーンに教会の絵が写し出されると、アルバム「Opportunity」の1曲目「スウィンギングガール」からスタート。イントロに合わせて階段上の扉がゆっくり開き、純白ドレスに身を包んだ花澤さんが姿を見せる。最新アルバム「Opportunity」のテーマが
“UKサウンド
”だったことからか、イギリスのロイヤルファミリーを彷彿とさせるドレスや教会といったモチーフが、作品の世界観を色濃く印象付ける。
2曲目はシンプリー・レッドのミック・ハックネル作曲の「FRIENDS FOREVER」。イントロでは「皆さんこんばんはー!花澤香菜です!今日は楽しんでいってねー!」と観客を煽る。ホーンセクションが、
“ブルー・アイド・ソウル
”フィーリングのサウンドに彩りを添える。
「改めまして花澤香菜です。花澤香菜 live 2017
“Opportunity
”にお越し頂きありがとうございます!日ごろの事は忘れて楽しんで頂けたらと思います。」と短めのMCから、次々に曲を披露していく。バリエーションに富んだ楽曲で、時にアッパーに時にグル─ビーに、様々なボーカリゼーションで観客を魅了していく。そして、しっとりとした一面を見せたのが「ざらざら」。11thシングルであり、新海誠監督『言の葉の庭』をキッカケにして秦基博作曲で生まれた一曲として大きな話題となったスローバラードを、切なく歌い上げた。
印象的なピアノのイントロが始まり、ここからは盛り上げパート。彼女のシングルの中でも最もロッキンで疾走感のあるナンバー「あたらしいうた」。イントロでステージの中央の階段を駆け上がる姿からは可愛らしさと内に秘めた強さが感じられた。その流れで「星結ぶ時」へと続き、さらに「Marmalade Jam」では赤いマラカスを振りながら、大人っぽく扇情的なパフォーマンスを披露。
花澤さんが一旦ステージをあとにし、軽快なギターリフからバンドメンバーによるジャムセッションが始まる。観客もリズムに合わせて手拍子したりこぶしを振り上げたりしながらで盛り上げると、バックバンド
“ディスティネーションズ
”のメンバー紹介。バンマスであり、デビュー以来花澤作品のサウンドプロデューサーを務める北川勝利(ROUND TABLE)の煽りに会場のボルテージが一層高まっていく。その熱気がピークに達した頃、赤いロンドンチェックのワンピースにお色直しをした花澤さんが再登場した。
地元の人々にとっては親近感のわく八王子にまつわるトークで和やかなムードへリード。一曲歌った後、次の曲「雲に歌えば」のリズムが響き、「わたし今から踊っちゃうよ!」とはじけたトークから、トゥットゥットゥー♪のパートの振付を披露し、練習タイム。「全然出来てないよー出来るまで帰らせないよ」という花澤さんも楽しげ。「右手をOKのOの手にして、一緒にやってみてね」と可愛らしいダンスを見せる。結構な難易度のダンスながら、観客の吸収力もなかなかのもので、曲中でキレイに揃ったダンスが繰り広げられた会場には一体感が溢れた。
ライブも終盤。ロンドンチェックの衣装をまとって歌うことで、一層UKサウンドのアプローチを強く印象付けられる。15曲目「Blue Water」。花澤さんの声の魅力を存分に堪能したのちに、EDMでトリップさせる一曲で本編は終了。
湧き上がるアンコールの声に応えて、メンバーと花澤さんが再びステージに。ピンクのワンピースに着替えた花澤さんと、ツアーグッズのTシャツやYシャツを纏ったバンドメンバーたち。アンコールでは過去曲から3曲を披露し、歓声に応えながらはけていく花澤さんとディスティネーションズ。しかしながら、またしても沸き起こる声に、なんとWアンコール。最後の一曲は会場中が大合唱となり、花澤さんの魅力に溢れたライブとなった。
🏴 ツアー情報
■「花澤香菜 live 2017
“Opportunity
”」スケジュール
2017年4月15日(土) 東京・オリンパスホール八王子 ※終了
2017年5月6日(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2017年5月13日(土) 宮城・仙台電力ホール
2017年5月21日(日) 大阪・オリックス劇場
2017年6月4日(日) 千葉・市川市文化会館 大ホール
【関連リンク】
花澤香菜オフィシャルサイト
花澤香菜スタッフ公式Twitter