2018年1月より放送・世界同時配信となるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。本作の第1話ワールドプレミア上映が、ロサンゼルス「Anime Expo 2017」にて2017年7月2日(日)に行われた。開場前から長蛇の列ができ、会場には満員の約3,500名のファンが集まった。
このステージには石立太一監督、石川由依さん(ヴァイオレット・エヴァーガーデン役)、TRUEさん(オープニングテーマ担当)が参加。アメリカの熱烈なファンたちに大きな拍手で迎えられた。「日本の京都からやってきました、監督の石立と言います」(石立)、「Hello, Anime Expo! Thank you.My Name is Yui Ishikawa.I am the leading voice actress of Violet Evergarden.(こんにちは、Anime Expo! 私の名前は石川由依です。ヴァイオレット・エヴァーガーデンを演じています)。今日はたくさんの皆さんに上映を観ていただけるのをすごく楽しみにしていました! ぜひ最後まで楽しんでいってください!」(石川)、「Hello AX! My name is TRUE.I sing Opening theme song of anime
“Violet Evergarden
”.I will sing Opening theme song
“Sincerely
”.(こんにちは、AX! 私の名前はTRUEです。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のオープニングテーマを歌っています。この後、オープニングテーマの「Sincerely」を歌います!)」(TRUE)とそれぞれ挨拶。
MCの掛け声とともに大歓声があがり、第1話ワールドプレミア上映がスタート。先ほどの大歓声から一転、会場は静まり返り、観客たちは固唾を飲んで映像を見つめ、シーンによっては歓声が湧いた。上映が終わると同時に大きな拍手と歓声が贈られ、再び石立監督、石川さん、TRUEさんの3名がステージに上がった。石立監督から観客へ「みなさん楽しんでいただけましたでしょうか?」と投げかけると、観客は再び大きな歓声と拍手で答えた。
Q&Aコーナーでは、MCから「どのような思いでこの作品を作られていますか?」という石立監督への質問があり「ヴァイオレットって赤ちゃんみたいなキャラクターだと思っています。その赤ちゃんが成長していくところを、みんなで見守っていけるような作品になればいいなと」と回答。また「ヴァイオレットというキャラクターをどのように捉えていますか?」という石川さんへの質問に対しては、「とても無垢な女の子です」とコメント。
「ロスに来てみていかがですか?」という質問に対しては、石立監督が「京都が蒸し暑いので、こちらはすごくカラッとしていて過ごしやすく、しばらく滞在したいと思っているんですけど……明日帰ります」と笑いを誘った。石川さんは「食事のサイズが大きいことに驚きました。お腹いっぱい食べられて、日本ではあまりできない持ち帰りもできるのですごくいいところだなと思いました」、さらにTRUEさんは「昨日はオフで、メルローズでショッピング、サンタモニカのビーチで遊ぶことができたのですが、楽しかったです」と答えた。
観客からの質問コーナーでは、「京都アニメーションさん、来てくれてありがとう。1話ではどのような印象を残そうと思って作ったのでしょうか?」という質問に対して、石立監督が「ヴァイオレットは、言葉の意味はわかるけど、実感できない。そういうキャラクターなんです。無垢な状態の美しさというものを伝えられたらと思っていて、1話ではそのゼロの状態をお見せしました」。
ライブコーナーではTRUEさんが先行上映で流れたばかりのオープニングテーマ「Sincerely」を熱唱。観客もペンライトを振り、その歌声に聴き惚れていた。
最後に3人から会場に来てくれたファンへ向けて、「オープニングテーマ『Sincerely』を作るにあたって、言葉を伝えるということをすごく考えました。初めて言葉を覚えた頃からたくさんの言葉を覚えてきて、
“愛している
”や
“ありがとう
”という言葉があまりに普通になっていたということに気がつきました。でもそういった言葉ってとても大切なんです。こうして皆さんに直接『ありがとう』と伝えることもそうなのですが、このアニメや音楽を通して、そういった言葉がとても大切だということを伝えたいと思います」(TRUE)、「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を初めて観てくださった皆さんが、とても温かく迎えてくださって嬉しかったです。素晴らしい映像、音楽、歌に負けないように声優として私も収録を頑張っていきたいと思います。ぜひ親のような気持ちでヴァイオレットのことを見守っていてください。またAnime Expoに来たいと思っているので、応援お願いします!」(石川)、「世界で初めて、このAXでこの作品を皆様に観てもらえて良かったなと思います。皆様の期待に応えられるように、この先のエピソードも頑張って制作していきたいと思います。これからもよろしくお願いします」(石立)とメッセージを送り、ワールドプレミアを締めくくった。
🏴 作品情報
■放送・配信情報
2018年1月より放送・世界同時配信
■イントロダクション
「自動手記人形」が生まれたのは、遠い昔のこと。活版印刷の権威であるオーランド博士は、失明してしまった小説家の妻・モリーのために、目が見えなくても文字を記すことができる機械を発明した。小さくて可愛らしい人形があしらわれた機械。博士はそれを、妻への想いと願いを込めて「自動手記人形」と呼んだ。やがて、「自動手記人形」は多くの人の支えとなり普及した。今では、文字が書けない人や、想いを伝えたい人に代わって、その気持ちを汲み取り言葉にして届ける職業に就く女性たちの呼び名となっている。これは、時代の転換期を生きた一人の少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが自動手記人形として、人と人との心をつなぐ物語──第5回京都アニメーション大賞、初の大賞受賞作が動き始める。「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」
■ストーリー
ヴァイオレットには戦場で聞いた忘れられない言葉があった。それは、彼女にとって誰よりも大切な人から告げられた言葉。「───」。彼女はその意味を理解できずにいた。とある時代のテルシス大陸。大陸を南北に分断した四年間にわたる大戦が終結し、人々は新たな時代を迎えつつあった。かつて「武器」と呼ばれた少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、戦場を離れCH郵便社で新たな人生を歩み始めようとしていた。彼女はそこで相手の想いをすくい上げ言葉を紡ぐ「自動手記人形」という仕事に出会い、心を動かされる。自動手記人形として働き始めたヴァイオレットは、人の心と向き合いながら、さまざまな感情や愛のかたちに触れてく。あの時の、あの言葉の意味を探しながら。
■スタッフ
監督:石立太一
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:高瀬亜貴子
音響監督:鶴岡陽太
オープニングテーマ:TRUE
アニメーション制作:京都アニメーション
■キャスト
ヴァイオレット・エヴァーガーデン:石川由依
🏴 ワールドツアー情報
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Anime Expo 2017(ロサンゼルス) ※終了
◇登壇日時:2017年7月2日(日) 14:00〜15:00
◇登壇者:石立太一(監督)、石川由依(ヴァイオレット・エヴァーガーデン役)、TRUE(オープニングテーマアーティスト)
◇内容:第1話ワールドプレミア
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AnimagiC 2017(ドイツ・マンハイム)
◇内容:第1話EUプレミア
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第3回京アニ&Doファン感謝イベント 私たちは、いま!!-2年ぶりのお祭りです- 響け!京都から世界へ編(京都)
◇登壇日時:2017年10月21日(土) 14:00開演
◇登壇者:石立太一(監督)、石川由依(ヴァイオレット・エヴァーガーデン役)、TRUE(オープニングテーマアーティスト)
◇内容:第1話・第2話上映
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C3 AFA SINGAPORE 2017(シンガポール)
◇内容:第1話アジアプレミア
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