劇場版アニメ『虐殺器官』を手掛けたアニメーションスタジオ「ジェノスタジオ」による新作TVアニメ3タイトルの情報が解禁された。1作目は「モーニング・ツー」(講談社刊)に連載されていた、堀尾省太氏によるタイムストップSF『刻刻』。2018年1月からの放送に向けて、大橋誉志光監督をはじめとするスタッフ・キャスト情報が発表されている。2作目はTVアニメ化が決定している『ゴールデンカムイ』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載中)。3作目は、『デュラララ!!』や『夏目友人帳』を手掛けた大森貴弘監督の新作となる。
🏴 『刻刻』
■放送情報
2018年1月よりTOKYOMX、BS11にて毎週日曜24:30〜予定
Amazonプライム・ビデオにて日本・海外独占配信予定
※第1話はテレビ放送に先駆け、約24時間先行配信
■イントロダクション
永遠の6時59分…。佑河家に代々伝わる止界術。止界術を使うと、森羅万象が止まった
“止界
”に入る事が出来る。ある日、主人公樹里の甥と兄が、誘拐犯にさらわれてしまう。救出の為にやむを得ず
“止界術
”を使うが、そこにいるはずのない自分以外の
“動く
”人間たちに急襲される。彼らは、止界術を崇める「真純実愛会」。止界術を使用する際に必要な
“石
”をめぐり、止界の謎、佑河家の謎が徐々に解明されてゆく…
■スタッフ
原作:堀尾省太「刻刻」(講談社『モーニング・ツー』所載)
監督:大橋誉志光
シリーズ構成:木村暢
キャラクター原案:梅津泰臣
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:日向正樹
音楽:未知瑠
主題歌:MIYAVI vs KenKen「Flashback」
制作:ジェノスタジオ
製作:ツインエンジン
■キャラクター設定
◇佑河樹里(CV.安済知佳)
本作品の主人公。佑河家の次女。子供の頃からムキになりやすいが、あらゆる状況下においても迷わず行動できる性格。決して思慮が浅いわけではなく、常に覚悟をもって行動している。
◇間島翔子(CV.瀬戸麻沙美)
佐河の相談役。樹里と同年代だが、思慮深くクールで大人びている。一本芯が通っているが、どこか寂しげで、秘めた思いを持っている。
◇じいさん(CV.山路和弘)
樹里の祖父。貴文の父。性格は頑固で、日常生活では協調性があまり高くないが、家族と共に日常に帰るため、冷静な判断をする一面もある。
◇佐河順治(CV.郷田ほづみ)
真純実愛会の現教祖。会の創始者の思想を受け継ぐ。目的のためには手段を選ばない冷徹そのものの性格。真理の探究という好奇心を原動力として動いている。
佑河貴文(CV.辻谷耕史)
佑河翼(CV.野島裕史)
佑河真(CV.岩田龍門)
潮見(CV.内田夕夜)
迫(吉野裕行)
■スタッフコメント
◇堀尾省太(原作)
先日、制作途中のものを拝見し、漫画で描きたかった雰囲気を共有できていると思いました。例えば、カヌリニが出てくるシーン。漫画では西日を浴びた赤松をイメージして描きましたが、白黒なので、頭のなかで省略して表現した部分もあります。アニメでは、それがかなり近い形で再現されていました。同じ風景を見て、受け取る印象までも同じだった、という感じです。そんな製作陣の皆さんの技量に敬服しつつ、アニメ『刻刻』の放送、今からとても楽しみにしています。
◇大橋誉志光(監督)
正に刻刻と変わっていく人間模様と、本来は動かすことが命題のアニメーションが描き出す静止した世界(案外大変なんですコレ)。原作同様、次のお話が待ち遠しい事、請け合いです。オンエアーをお楽しみに。
◇MIYAVI(主題歌)
この一瞬を、止めたい。けれど、止められない。止めてはいけない。死にゆくアンドレを、刻の止まった世界で見守る樹里ちゃんの気持ち、痛み、もどかしさ、やるせなさ、無力感を表現させていただきました。アクション・シーンに関しては、「淡々と、刻が、流れていく」という、無情で、暴力的な側面をオーケストレーション・ヒットと共に、形にしてみました。
🏴 『ゴールデンカムイ』
■スタッフ
原作:野田サトル(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:難波日登志
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:大貫健一
制作:ジェノスタジオ
製作:ゴールデンカムイ製作委員会
■スタッフコメント
◇難波日登志(監督)
野田サトル先生が「映像化、やれるもんならやってみろ」というつもりで漫画を描いているとおっしゃっていましたが、果敢にも無謀にもアニメ化を、そしてその監督をやらせていただくことになりました。もちろん野田先生がいわれているように厄介な作品ではありますが、チャレンジ精神でスタッフ一同と共に放送規制に挑みます!杉元とアシ(リ)パと仲間たちの金塊探し大冒険!ぜひ放送をお楽しみに!!
◇高木登(シリーズ構成)
脚色者にとって原作が面白いのは幸せなことです。自分はそうした機会に恵まれ、いくつもの原作に幸福な伴走をすることができましたが、またあらたに一本、『ゴールデンカムイ』に関わらせていただくことになりました。この破天荒な面白さを最良のかたちでお届けするべく、監督以下スタッフのみなさんと知恵をしぼっているところです。どうかご期待くださいませ。
🏴 大森貴弘監督作品
企画構想からおよそ10年。これは、不自由な世の中で互いを想い合う無垢な心を描いた物語。
■大森貴弘監督コメント
今回描きたいのは、人は何を以てして生きると決めているのかというところです。一言で言えば糧と言うか、希望と言い換えてもいいかも知れない。次の作品の登場人物たちは皆、ごくか細い希望を生きる縁として、自らの活路を開こうともがいて行きます。長い間、映像化を夢見ていた企画です。もちろん、その時、取り掛かっている作品の事を常に第一に考えて仕事をしていますが、頭の隅にこの作品の事を置いて、引き出しを半分、開けたり閉めたりしていたように思います。その集積を表現出来たら、と願っています。
【関連リンク】
『刻刻』公式サイト ※最新PV公開中
『ゴールデンカムイ』公式サイト
『ゴールデンカムイ』公式Twitter
ジェノスタジオ公式サイト
ジェノスタジオ公式Twitter
©堀尾省太・講談社/「刻刻」製作委員会
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会