水樹奈々さんのライブ「NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023」が、2023年9月1日(金)〜3日(日)の3日間にわたり有明アリーナで開催された。約4年ぶりに観客の声出しが解禁。観客と一緒に盛り上がれるコール&レスポンス曲を中心に、新曲からライブ定番曲まで全24曲が披露された。
開演を待つ手拍子が鳴り響く中、開幕の時間を迎えるとオープニングムービーの上映が始まる。美しい漆黒の羽を広げたようなコスチュームに身を包んだ水樹さんが、歌で世界に夢と希望を伝えに来た飛空艇の船長になるという設定。映像と連動するようにゆっくりとステージ上の扉が開き、船長をイメージしたゴシックコートドレスに身を包んだ水樹さんが現れた。「気合い入れていくぞ、有明!」という掛け声を合図に「Red Breeze」の激しいイントロが流れると、12,000人の観客は一斉に雄叫びを上げ、1曲目から全力で歓声やコールをぶつけていく。
水樹さんは
“まだまだ足りない!
”とばかりに客席近くへと走り出し、キラキラにデコレーションされた拡声器を片手に「Bring it on!」を歌い、「ありったけの力と声を私に届けて!」とさらに煽る。「Poison Lily」ではキレのあるボーカルで、ロックの渦に巻き込んでいった。
怒涛の3曲が終わり、4年ぶりとなるファンからの「奈々ちゃーん!」というラブコールに、満面の笑顔で応える。「ついにやってきたぜ、ファイナル!無事にここまで辿り着いたよ〜!」と2023年7月2日(日)に青森から始まった2ヶ月のツアー、そして今夜の激アツなオープニングを振り返った。「久しぶりにみんなで絶唱し合える場所になったということで、すごいセットリストがこの後も鎮座しております(笑)。最後まで変わらぬテンションでついてこられますか?」という問いかけに歓声が上がる。
そのままダンスゾーンへと突入。パンツスタイルに着替え、ヘッドセットマイクを装着した姿で「still in the groove」「Faith」をパフォーマンス。ダンサーのteam YO-DAと一緒にセンターステージでポーズを決めると「まだまだ飛ばして行きますよ。みんな思いっきり来てね!」と「Gimmick Game」を歌い、3曲ノンストップのダンスチューンで会場の熱気をさらに上げていった。
バンドメンバー・Cherry Boysの紹介コーナーを挟み、ステージを自由に飛び回る妖精をイメージした衣装にチェンジ。「Get up! Shout!」「MASSIVE WONDERS」と疾走感あふれるナンバーが続き、身体が心地よい熱気に包まれていく。ここでライブ定番曲のひとつ「ETERNAL BLAZE」のイントロが流れると、一際大きな歓声が。いつまでも変わらない強くひたむきなボーカルに、観客の熱いコールが重なる。「みんなで行くよ!」の合図で「ETERNAL BLAZE!」と声が上がった。
日替わりコーナーでは夏やパレードをテーマに選曲した楽曲を、Cherry Boys選抜メンバーとともにアコースティックアレンジで披露。この日は「哀愁トワイライト」を、夏の夜にぴったりなジャズバラードにリアレンジ。しっとりとした空気の中、色香が漂うミディアムナンバー「Sweet Dealer」、恋の終わりの切なさを歌い、背景のLEDに綺麗な花火が舞った「恋想花火」と、カラーの違う鮮やかなナンバーでサマーナイトを彩った。
ここで頭上に暗雲が立ち込め、雷鳴に打たれた飛空艇が墜落してしまう……というショッキングなショートムービーが流れた。暗闇に包まれた世界に降り立った水樹さん。彼女の歌は光となり、再び世界を照らし出す──。その光のシンボルとして登場したのが、全高7m×幅約4.5mにもなるステージ一体型衣装、その名も
“お奈々の塔
”。全身から光を放ちながら「サーチライト」を歌う。歌詞に合わせ観客もスマートフォンの光をかざし、会場中が希望に満ちた温かな光であふれた。新しい世界の始まりにピッタリな「STARTING NOW!」でロイヤルプリンセス風なドレスに早替え。「Higher Dimension」では飛空艇をイメージしたゴンドラに乗って、メインステージからセンターステージまでフライングで移動。上空7mの位置で美声を轟かせた。
MCではLIVE PARADEに込めた想いをファンに直接伝える。今回のムービーや黒から白へと変化した衣装には、コロナによって失われかけたエンターテイメントが、見事復活を遂げたというメッセージが込められている。「みんなの声をエネルギーにして
“シン・ミズキナナ
”となり(笑)、皆様の前に大復活いたしました!」と高らかに宣言し、大歓声と拍手が起こる。
「ここからが真のパレードの始まりです!」と「Astrogation」「VIRGIN CODE」を歌いながら、飛空艇型フロートに乗ってアリーナエリアを移動。ファンとの密なコミュニケーションを楽しんだ後の「残光のガイア」では、この日一番のコール&レスポンスが巻き起こった。そして「NEXT ARCADIA」でCherry Boysとともにステージを走り回り、パレードのフィナーレを飾った。しかしファンからのエネルギーをたっぷりと受け取った水樹さんは、まだまだ歌い足りない様子。「また1曲目からいけます。明日は有明アリーナ、空いてないかな?」と余裕の微笑み。もちろん観客もまだまだ帰りたくないと、
“ナナコール
”が止まらない。
その声に応えたアンコールでは、猫耳キャップに、ショート丈にカットされたツアーTシャツの裾から美腹筋がチラリと、キュート&セクシーなスタイルでステージに再登場。このツアーの愛知公演で初披露した、TVアニメ『でこぼこ魔女の親子事情』のオープニングテーマ「Sugar Doughnuts」や「DISCOTHEQUE」をラブリーなダンスで歌い上げ、最後まで観客を魅了した。
Wアンコールでは、「やっぱり声出し解禁ライブには、この曲しかない!」と「POWER GATE」を全員で熱唱。ライブのラストを飾る定番コール&レスポンス「これからも水樹奈々にかかってこーーい!」も4年ぶりに大復活。水樹さんと観客がお互いに「ありがとう!」と声を掛け合いながら、最高の笑顔でツアーは幕を閉じた。
【セットリスト】
01.Red Breeze
02.Bring it on!
03.Poison Lily
04.still in the groove
05.Faith
06.Gimmick Game
07.Get up! Shout!
08.MASSIVE WONDERS
09.ETERNAL BLAZE
10.哀愁トワイライト
11.Sweet Dealer
12.恋想花火
13.サーチライト
14.STARTING NOW!
15.Higher Dimension
16.Astrogation
17.VIRGIN CODE
18.残光のガイア
19.NEXT ARCADIA
《ENCORE》
20.PARTY! PARTY!
21.Happy☆Go-Round!
22.Sugar Doughnuts
23.DISCOTHEQUE
《W ENCORE》
24.POWER GATE
写真提供:キングレコード